「立冬」は二十四節気のひとつで、「冬が立つ」と書くように、冬の兆しが見え始める頃。空気がぐっと冷たくなり、冬の気配を感じる時期です。暦のうえでは「立冬」から冬に入り、「立冬」から2月初旬の「立春」の前日までが暦のうえでは<冬>になります。
二十四節気は季節の移り変わりを知るために、1年を約15日間ごとに24に分けたものですが、太陽の動きに合わせて1年を24等分して決めるので一定ではなく、年によって1日程度前後します。そのため、「立冬」といっても、「立冬」に入る日を指す場合と、「立冬」(二十四節気の第19)から「小雪」(二十四節気の第20)までの約15日間を指す場合もあります。
この時期になりますと、「木枯らし」がやってきます。その名の通り、吹くたびに葉を落とし、まるで木を枯らしてしまうように見えることからそう呼ばれています。西高東低の冬型の気圧配置になってから、風速8m以上の北寄りの風が吹くと「木枯らし1号」と発表されます。
昨日は、「亥の子の日」でした。「亥の子の日」とは、本来は旧暦10月の最初の亥の日のことですが、新暦の今は11月の第一亥の日を指しています。日本の文化に深く関わる陰陽五行説において「亥」は水にあたり火に強いとされているため、「亥の子の日」に「こたつ開き」や「炉開き」をすると火事にならないと言われてきました。
また、子どもをたくさん産むイノシシにあやかり、イノシシの子に見立てた「亥の子餅」を食べ、収穫祝いや無病息災、子孫繁栄を祈願する習わしが主に関西で行われます。茶道の炉開きでも、茶菓子として「亥の子餅」を食べるころが多いようです。
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