『ベニスに死す』@NHK-BSプレミアム
Apr
17
巨匠<ルキノ・ビスコンティ>の『山猫』(1963年)と並ぶ代表作で、ノーベル賞作家<トーマス・マン>の同名小説を原作に、作曲家「グスタフ」の美少年への心酔と老いの苦しみを描いています。
1911年、イタリアのベニス。静養に訪れた老作曲家の「アシェンバッハ」は、宿泊先のホテルで見掛けた少年「タジオ」に一目で心を奪われてしまいます。「タジオ」への思いが抑えられない「アシェンバッハ」でしたたが、折しもベニスではコレラがまん延し始めていました。
作曲家<グスタフ・マーラー>をモデルに描かれた<トーマス・マン>の原作を基に<ルキノ・ヴィスコンティ>が映画化。少年へ恋焦がれるあまりに苦悩と共に破滅へと向かう老作曲家を描いています、
「アシェンバッハ」に<ダーク・ボガード>、美少年「タジオ」にはスウェーデン出身の<ビョルン・アンドレセン>が扮しています。ちなみにその後の<ビョルン・アンドレセン>を描いた『世界で一番美しい少年』が2021年に製作・公開されています。
<グスタフ・マーラー>の交響曲第5番の第4楽章「アダージェット」と共に描き出される芸術的で退廃的な世界観を<ルキノ・ヴィスコンティ>の独特の映像美で描いています。