26日、欧州中央銀行(ECB)はアテネで定例理事会を開き、政策金利を11会合ぶりに据え置くことを決めています。急速な金融引き締めで、欧州経済は悪化傾向にあります。政策を維持し、景気とインフレ(物価上昇)抑止の効果を見極めます。
(ECB)は、2022年7月にマイナス金利政策を終了し、利上げを開始しました。前回9月の理事会まで10会合連続で利上げを行っており、見送りは22年6月以来となります。
<ラガルド総裁>は理事会後の記者会見で、利上げを見送った理由を「域内の物価上昇圧力は強い状態が続いているが、上昇率は9月に顕著に低下した」と説明しています。ユーロ圏の9月の消費者物価上昇率は前年同月比(4・3%)で、ピークだった昨年10月の(10・6%)からは縮小しています。
一方、<ラガルド総裁>は「地政学的な緊張の高まりはエネルギー価格を押し上げる可能性がある」とし、中東情勢によって原油価格が高騰し、インフレが再燃する可能性に言及した。「今後もデータ次第で(金利を)決める」とも述べ、追加利上げの可能性を残しています。
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