「1ドル=144円64銭」
Jan
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4日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日続落し、前日比1円30銭円安・ドル高の「1ドル=144円55~65銭」で取引を終えています。一時は「1ドル=144円85銭」とほぼ2週間ぶりの円安・ドル高水準を付けていました。
米労働市場の底堅さを示す指標を受け、米国の早期下げを織り込む動きが弱まり、円売り・ドル買いが優勢になりました。米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大も円相場の重荷となっています。
朝方発表の2023年12月のADP全米雇用リポートは非農業部門の雇用者数が前月比16万4000人増と、市場予想(13万人増)以上に伸びました。一方、週間の新規失業保険申請件数は市場予想を下回っています。労働市場は堅調との見方が強まり、米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ観測がやや後退しました。米債券市場では長期金利が前日比(0.08%)高い(4.00%)で終え、終値としては約3週間ぶりに節目の(4%)を回復して終えています。
1日の「令和6年能登半島地震」による経済への影響を見極める必要があるとして、日銀が今月開く金融政策決定会合での政策変更の観測が一段と後退し、日銀の金融政策の正常化が遅れるとの見方も円相場の重荷となりました。
円の高値は「1ドル=144円12銭でした。安値は「1ドル=144円85銭」でした。