これまでにも、(374)
「行火炉」や(376)
「羽釜」など、日用雑器を「花器」として再活用されホールに置かれている<生け花>がありました。
今回も何らかの道具だと思われますが、皆目見当がつかず、眺めておりました。丸い葉の形状から「パンダガジュマル」かなと思しき観葉植物が顔をのぞかせています。
花器として使用されていますこの道具の正体、内部に蓋がかぶせられる鋳物の容器がぶら下がっており、穴の開いた蓋と思える内側が焼かれた感じで、火鉢かなとあたりを付けて調べてみました。
感がよく、どうやら明治、大正、昭和初期の大変珍しいレトロな〈船舶用〉の「こたつ」.「火鉢」.「手炙り」にたどり着きました。船が揺れても、中の炭を入れる鋳物はぶら下がっていますので、.傾いても平衡に成るという仕掛けになっているようです。