26日、北欧スウェーデンの(NATO=北大西洋条約機構)への加盟について、ハンガリーの議会で採決が行われ承認される見通しです。これによりすべての加盟国が承認することになり、世界最大の軍事同盟の(NATO)は32か国へと拡大します。
スウェーデンはロシアの軍事侵攻を受けて長年、続けてきた軍事的中立の方針を転換し、おととし5月、ロシアと国境を接するフィンランドとともに(NATO)への加盟を申請しました。
加盟にはすべての(NATO)加盟国の承認が必要で、
フィンランドの加盟は去年4月4日に実現したものの、スウェーデンについては、トルコとハンガリーが承認せず、難航してきました。このうちトルコは先月承認し、ハンガリーでは現地時間の26日午後、日本時間の26日夜、議会が開かれ、スウェーデンの(NATO)加盟について承認の採決が行われます。
(NATO)にとってはフィンランドに続きスウェーデンも加盟することでロシアと対じするうえで戦略的に重要な「バルト海」を加盟国で囲むことになり、安全保障が一段と強化されることになります。
スウェーデンの航空戦力は、ロシアの最新鋭のものよりはるかに高性能な戦闘機を90機以上保有しており、(NATO)の戦闘空間は大きく拡大し、海軍力についても、「バルト海」で運用するために設計された、極めて静かで探知が難しいディーゼル潜水艦を保有し、ロシアの潜水艦や水上艦が活動するのが難しくなります。
また、ロシアについては「核戦力を配置している北部のすぐそばで(NATO)の存在感が強くなったことで、国境の兵力を増強する必要に迫られます。しかし、現在は戦力のほとんどをウクライナ侵攻に投入しているため、数年間にわたり多大な費用と労力をかけて兵士を追加動員しなければならなくなり、<プーチン大統領>にとって大きな誤算となります。
Posted at 2024-02-26 12:16
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Posted at 2024-02-26 12:27
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