15日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に続落し、前日比2円ちょうどの円安・ドル高の「1ドル=149円25〜35銭」で取引を終えています。一時は「1ドル=149円40銭」と約2週間ぶりの円安・ドル高水準を付けています。円の高値は「1ドル=147円19銭」でした。
朝方発表の
7月の米小売売上高が市場予想を上回って増え、景気懸念が薄れました。米連邦準備理事会(FRB)が大幅な利下げに動くとの観測が後退し、円売り・ドル買いが優勢になりました。
小売売上高は前月比(1.0%増)となり、市場予想(0.3%増)を上回り、少なくとも今のところ個人消費が底堅いとの安心感をもたらしています。
一方、週間の新規失業保険申請件数は市場予想を下回っています。労働市場が底堅さを維持し、消費を支えているとの見方にもつながっています。
2日に発表されました7月の雇用統計をきっかけに、市場で広がっていた米経済の下振れへの警戒が後退しています。
小売売上高などを受け、米国債には売りが出て、長期金利は債券価格は安くなる前日比(0.08%)高い(3.91%)で取引を終えています。日米金利差の拡大観測も円売り・ドル買いを誘いました。一方、
米株式市場でダウ工業株30種平均株価は554ドル高となり、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は(2%強)上昇でした。投資家のリスク選好姿勢が強まったことも、低リスク通貨とされる円相場の重荷となりました。
Posted at 2024-08-15 15:54
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Posted at 2024-08-15 15:58
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