22日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、午前終値は前日比239円05銭(0.63%)高の3万8190円85銭でした。
米利下げ期待を背景に
21日の米株式市場で主要株価指数が上昇したのを受け、日本株にも買いが波及しています。相場の戻りを受けてリスク許容度を高めた個人の買いも支えになりました。22日の東京外国為替市場で円高が進んだことで日経平均は寄り付き直後に下げる場面もありましたが、すぐに持ち直しています。
21日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価やハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数などが反発でした。米雇用統計の年次改定や米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の公表をきっかけに米連邦準備理事会(FRB)による9月の利下げ観測が改めて高まり、指数を押し上げました。こうした流れを引き継いで、22日の東京市場では、ファストリやリクルートなどの値がさ株の一角に資金が流れています。
市場では、米景気が緩やかに減速するなかで米国の利下げ観測が高まっており、日米株には追い風と受け止められているようです。