27日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日ぶりに反落して始まりました。前日に最高値を付けた後で、利益確定の売りが先行しています。28日の通常取引終了後にエヌビディアの決算発表を控えて様子見の投資家も多いようです。
ダウ平均株価は8月上旬の大幅安から急速に回復し、前日
26日に「4万1240ドル」と
(7月17日)の「4万1198ドル」以来の最高値を付けています。米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げに転じるとの期待が株式相場を押し上げました。小幅な上昇に転じる場面があるものの、足元では高値警戒感も根強く、主力銘柄の一部には利益確定の売りが出やすくなっています。
米長期金利が(3.8%台半ば)と前日終値(3.81%)から上昇し、金利と比べた株式の相対的な割高感も意識されました。
ダウ平均株価の構成銘柄ではありませんが、エヌビディアは28日に2024年5〜7月期決算を発表します。人工知能(AI)向け半導体への旺盛な需要が業績をけん引するとみられているものの、株価は今年に入って大幅に上昇していることから市場の期待値も高まっているようです。決算発表後のエヌビディアの株価が大きく動けば市場全体に影響を及ぼすため、積極的な売買が手控えられています。
ダウ平均株価は、前日比9ドル98セント(0.024%)高の4万1250ドル50セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比29.05ポイント(0.16%)高の1万7754.82で、昨日の最高値を更新しています。
S&P500種株価指数は、前日比8.96ポイント (0.16%)高の5625.80でした。