「1ドル=149円22銭」
Oct
15
15日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前営業日の11日に比べ10銭円安・ドル高の「1ドル=149円15〜25銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=149円54銭」、高値は「1ドル=148円94銭」でした。
米国での利下げが緩やかなペースになるとの観測から円売り・ドル買いがやや優勢でした。もっとも、米国の製造業の景況感の悪化を示す経済指標の発表や米長期金利の低下などを受け、円の下値は堅く推移しています。
14日は米国が<コロンブスの日>の祝日のため、外為市場が休場となっていました。米連邦準備理事会(FRB)の<ウォラー理事>は同日の講演で、来年にかけて緩やかに利下げする考えを示しつつ、今後のデータを見極めて金融政策の緩和をより慎重に進めたい姿勢をみせていました。市場では11月の会合での利下げ幅は前回の(0.5%)から(0.25%)に縮小するとの見方が強まっており、円相場の重荷となりました。
もっとも、円の下値は限られ、15日朝発表の10月のニューヨーク連銀製造業景況指数は(マイナス11.9)と、前月の(プラス11.5)から落ち込んでいます。市場予想(プラス3.0)も下回りました。「想定よりも悪化し、経済の弱含みを示唆する」との受け止めがあり、円買い・ドル売りを誘いました。米長期金利は前営業日比(0.07%)低い(4.03%)で取引を終え、日米金利差の縮小観測も円買い・ドル売りにつながりました。
15日の米株式市場では半導体関連株を中心に売られ、主要株価指数がそろって下落でした。投資家が運用リスクを取りにくくなり、低リスク通貨とされる円の相場を支えた面もありました。前日の海外市場では8月上旬以来の円安・ドル高水準を付けており、ドルは買われすぎの水準になっていたとの見方もあり、15日は持ち高調整の円買い・ドル売りも入りやすい状況でした。
Posted at 2024-10-15 16:33
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Posted at 2024-10-15 16:45
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