14日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。同日朝に2024年7〜9月期決算を発表したウォルト・ディズニーが大幅に上昇し、ダウ平均株価を支えています。主要株価指数の最高値更新が続いた後で利益確定や持ち高調整の売りが出やすく、ダウ平均株価は下げる場面も出ています。
ディズニーは7〜9月期の売上高や1株利益が市場予想を上回り、2025年9月期通期の見通しなども楽観的と受け止められました。動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」の契約者数も市場予想を上回っています。株価は(10%あまり)上昇する場面がありました。
そのほかの銘柄は明確な方向感を欠く展開となっています。ダウ平均株価は5日投開票の大統領選後、前日までに1700ドルあまり上昇し、週初にかけて高値更新が続いていました。主力株には利益確定売りが出やすくなっています。
朝方発表の
10月の米卸売物価指数(PPI)は前月比(0.2%)上昇で、市場予想と一致しています。一方、週間の米新規失業保険申請件数は市場予想を下回り、半年ぶりの低水準となりました。米景気の底堅さは米国株にとっては好材料と受け止められる一方、(FRB)が利下げを慎重に進める可能性も意識されています。米長期金利は朝方に(4.48%)と約4カ月ぶりの水準に上昇(債券価格は下落)する場面がありました。
ダウ平均株価は、前日比207ドル33セント(0.47%)安の4万3750ドル86セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比123.07ポイント(0.64%)安の1万9107.65で終えています。
S&P500種株価指数は、前日比36.21ポイント (0.60%)安の5949.17で終えています。