23日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日ぶりに反落して始まりました。
クリスマスの休暇前に景気敏感株や消費関連株を中心に、持ち高調整の売りが出ています。米長期金利の高止まりも株式相場の重荷となりました。
今週の米株式市場は24日が短縮取引、25日はクリスマスの祝日で休場となるなか、年末年始にかけて連休に入る投資家も多いとみられます。休暇前に利益確定や持ち高調整の売りが出やすく、相場の重荷となっています。23日朝の米債券市場で長期金利は前週末終値(4.52%)をやや上回って推移しています。金利の先高観は株式の相対的な割高感を意識させます。
半面、前週末発表の11月の米個人消費支出(PCE)物価指数の上昇率は前月比と前年同月比ともに市場予想を下回りました。米連邦準備理事会(FRB)による来年の利下げ幅が大幅に縮小するとの過度な懸念が後退したことは、投資家の安心感につながっています。
21日、<バイデン米大統領>は上下両院が可決した「つなぎ予算」に署名し、政府機関の一部閉鎖が回避されたことも下値を支えています。
ダウ平均株価は、前週末比66ドル69セント(0.16%)高の4万2906ドル95セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前週末比192.29ポイント(0.98%)高の1万9764.88で終えています。
S&P500種株価指数は、前週末比43.22ポイント (0.73%)高の5974.07で終えています。