「1ドル=157円89銭~157円91銭」
Dec
27
27日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比15銭円高・ドル安の「1ドル=157円80〜90銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=157円35銭」、安値は「1ドル=157円94銭」でした。
前日に一時5カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けていたあとで、週末を控えた持ち高調整目的の円買い・ドル売りが入りました。もっとも年末年始の休暇に入る市場参加者が多く、積極的な売買は手控えられています。
日本の<加藤勝信財務相>は日本時間27日午前の閣議後の記者会見で、円安について「投機的な動向も含め、市場の動向を憂慮している。行き過ぎた動きには適切な対応をとりたい」などと語り、新味に欠ける発言内容だったものの、円相場の支えとなりました。
ただ、上値は限られました。日銀が27日公表しました18〜19日開催分の金融政策決定会合の主な意見が、来年1月の利上げには慎重だと受け止められています。<トランプ次期政権>による経済・財政政策によってはインフレの再燃や財政悪化につながる可能性があり、米金利の先高観も根強くあります。米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げに慎重な姿勢を示していることは円相場の重荷でした。