『償い』矢口敦子(幻冬舎文庫)
Dec
31
36歳の医師が、個人的な家庭問題でホームレスになり、流れ着いた郊外の街で連続殺人事件に遭遇するというあらすじです。
ミステリーですので、細かい内容は省きます。
作者の意図として「人の肉体を殺したら罰せられるけれども、人の心を殺しても罰せられないんだとしたら、あまりにも不公平です」という文章が出てきます。
「他者の心を傷つけた者は、どうやって裁かれるべきなのだろう」という問いかけは考えさせられました。精神も体の一部なんだという視点が、著者にはあるようです。
読みながらこの文章が気になり、何気ない言葉でも、相手によっては心が傷つくのだという怖さを、再認識させていただきました。
心許せる相手だからといっても、言葉の気遣いはいつも大事なことなんだと、自戒を込めて読み切りました。
Posted at 2009-12-31 02:31
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Posted at 2009-12-31 11:40
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Posted at 2010-01-01 09:12
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Posted at 2010-01-01 09:22
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Posted at 2009-12-31 03:38
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Posted at 2009-12-31 16:02
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