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2013年1月31日に (1)回目 をアップしてから、月末に【ノキシノブ(軒忍)】の成長観察記録を報告してきましたが、切りの良い(30)回目で一段落にします。
わずか1センチばかりの<葉>が2枚から、2年半を経て大きく成長してくれました。
前回<zakkah>さんから、「最終回は、前後左右4面を」とのご依頼がありましたので、分かりづらいですが、時計回りに4面を撮影しています。
今月も数本、新しい<葉>が出てきていますので、楽しみながら水やりを行っています。
この先も順調に成長することを期待しつつ、また報告できる機会を持ちたいと考えています。
高速神戸駅の<生け花>をご担当されている先生は、二人以上おられるのは確実で、前回はわたしの好きな 「スッキリ先生」 でしたが、今回は明らかに違う先生の作風です。
「ユーカリ」の枝物を主体として、全体が構成されていました。
色つきの花材が少ない時期のようで、素材選びも大変だと思います。
枝物として、自由な角度で配置されていますが、この中にも<天・地・人>の配慮があるんだろうなぁ~と拝花しておりました。
白い鷺が飛んでいるような印象をあたえる優雅な姿を見せてくれていますが、長く伸びて花弁のように白く色づいた細長い部分は<苞>と呼ばれ、<蕚>のようなモノです。
原産地は北アメリカ、湿地に育つ水生植物で、6月~10月頃にかけて花茎の先端に目立たない星のような形の花を咲かせます。
別名も多く、「シューティング・スター」、「シラサギスゲ」、「サギノマイ(鷺の舞)」などの名称で流通しています。
以前紹介した品種は 「斑入りの葉」 でしたが、今回は普通の葉でした。
一昨日は蕊の長い 「セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)」 でしたが、この花も長い蕊を持つ【ゲンペイボク(源平木)】で、別名「ゲンペイクサギ(源平臭木)」です。
赤い花冠と白色の<蕚>の色の対比が鮮やかな花姿で、和名は源氏の白旗、平氏の赤旗にちなんで名づけられています。
クマツヅラ科クレロデンドロン属の常緑つる性低木で西アフリカ原産、長さは4メートルほどに成長します。
葉に斑入りの入る「フイリベンケイボク」や、<蕚>が桃色になる「ベニベンケイボク」などの園芸品種があるようですが、いまだ観察できていません。
本日は詩人・劇作家・小説家としてドイツを代表する文豪<ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ>(1749年8月28日~1832年3月22日)のお誕生日です。
彼が25歳のときに発表された『若きウェルテの悩み』は、読書好きの方なら一度は読まれたことがあると思います。
その彼に捧げられた<バラ>が、色も鮮やかで香り高い【ゲーテ・ローズ】です。
ドイツの<タンタウ>社が2011年に作出、花径12~15センチの大輪で、花弁数は45枚前後、波状弁カップ咲きで甘い香りを持ち、2011年バガテル国際コンクール、リヨン国際コンクール、2012年バーデンHT部門等の受賞品種で、2013年発表のまだ新しい品種ですが、人気が出るのは間違いない花姿です。
夏の暑いこの時期には元気に咲いている花も少なく、植物の採集に困りますが、可憐に咲いているのがこの【セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)】です。
フウチョウソウ科セイヨウフウチョウソウ(クレオメ)属の一年・多年草、原産地は熱帯アメリカで、明治時代に日本に導入されています。
4枚の花弁が風に舞う蝶の姿に似ているところから和名が付いていますが、学名の種名である「クレオメ」でも呼ばれています。
直立した茎を伸ばし、茎頂に総状に咲かせ、花弁は倒卵形で長い花柄を持っています。
太くて長い雌しべがあり、さらに長い雄しべが突き出していますので印象に残る花姿をしており、一輪の花の寿命は短いのですが、毎日先端に向かって咲き進み、蕾から咲き始めは濃い色で、夕方には薄くなり、花序全体が 違う花色 で楽しめます。
原産地はフィリピン、熱帯性の植物ですので高温多湿を好み、耐寒性はありませんので鉢植えで育てるのが一般的です。
日本には1963(昭和38)年頃に導入されている、ノボタン科メディニラ属の花木で、和名は「オオバノヤドリノボタン(大葉の宿り野牡丹)」です。
和名通り「葉」は長さ20センチを超え先端が尖った卵形で、濃い緑色をしており、緑色の葉脈が坡ぅt切りと入っています。
主な開花期は夏ですが、温室など気温をたもてば冬場でも開花します。
枝の頂点から長い花茎が下向きに伸び、花は最初は桃色の大きな<苞>に包まれていますが、その<苞>が開きますとブドウの房のように細かく枝分かれした花房が表われ、花径は2センチばかりの5弁花です。
夏休みを利用してハワイ旅行の人々も多いと思いますが、かの地の「レイ」に使われているのが芳香がある、この<プルメリア>の花たちです。
花径5センチ程度、花弁は厚く熱帯性の花らしく<白・赤・桃・黄・複色>と鮮やかな色彩が楽しめます。
原産地はメキシコやガテマラの熱帯アメリカ・西インド諸島で、日本には明治時代中期に導入されています。
キョウチクトウ科プルメリア属の常緑小低木で、科に共通するように葉や茎を切った時に出る白い乳液は有毒ですので、注意しなければなりません。
この<プルメリア>は大変丈夫で、周年を通じて開花する性質を持つ、熱帯花木の代表品種です。
今回の板宿駅のご担当は、<三宅昌甫>先生でした。
色合い的に<黄色・赤色・白色>と高低差を付けながら三種が並び、立体感を出されていました。
<赤色>の花は「カーネーション」、<白色>の花は「小菊」で間違いありませんが、この<黄色>の花が何かで、悩んでしまいました。
縮れた花弁の形状を目て、ヒガンバナ科の「ネリネ」だと考えましたが、<黄色>の品種はありません。
同じヒガンバナ科の 「ショウキズイセン」 かなとも思えましたが、花弁が細く、雄しべの形状も違い同定できません。
花弁の形状と雄しべの形からユリ科の 「グロリオサ」 の一種かなおもえたりするのですが、<黄色>があるのかどうかわからず、なんとも悩ましく拝花しておりました。
<サラセニア>というのは、葉が筒状(捕虫葉・瓶子葉)になった<食虫植物>で、ウツボカズラ目サラセニア科サラセニア属に分類され、北アメリカ東海岸からカナダにかけて野生種として8種類が知られています。
混成して水辺の湿地帯などに自生していますので、属簡において自然交配があり、また人工的に園芸品種が育成されていますので、今は随分と種類が増えています。
茎が極端に短く這うように伸びていきますので、<捕虫葉>が地面に直立して並んでいるような生え方をしています。
「サラセニア」属の<捕虫葉>の大きさや形、色は種により様々で、小さなものは10センチ程度、本種は100センチを超える丈になり、蓋の部分は特に色彩的にも模様的にも面白い形をしています。
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