ヴィキイ・バウム(1888-1960)著の「バリ島物語」である。右側上下巻に分かれている2冊は、1937年に出版された「A Tale from Bali」を1942年(昭和17年)に興風館から金窪勝郎(1906-1980)が翻訳して出版され、昭和55年に私家出版されたものである。左側の1冊は、東海晴美さんが企画・監修して、1997年12月に筑摩書房から出版された改訂版である。この改訂版の解説を梅田さんが書いている。実は、この改訂版が出版されていたことを私は今年夏に梅田さんから聞くまで知らなかった。いや、知っていたのかもしれないが、右側の私家出版された上下巻をすでに持っていたので、気にしていなかったのかもしれない。それに、私は1998年3月から1年間デンマークに住んでいたので、発売された当時は、おそらく知らなかったと思う。
ところで、この本に、今年の夏に調査したバンジャール・タマンのブバロンガンが出てくるのである。物語ではタマン村の出来事が中心に描かれており、バロンダンスだけでなく、レゴンダンスも踊られている。ということは、この楽器はもともとプレゴンガンとして造られたのであり、この物語が1906年の史実をもとにノンフィクションの要素が強い小説であることから、おそらく19世紀から存在していた可能性がとても高い。
そこで、もう15年以上前に読んだ本であるから、ほとんど記憶に残ってないので、バリから帰ってから読み直そうと思い、そして、それならば、梅田さんが「力作だから、是非読んでくれ!」と言っていた改訂版の解説も読もうと思ったので、注文して一昨日届いた。ということで、解説は読んだが、まだ本文は読んでいない。全部で590ページ。電車の中で読むには重くて、持ち運びが面倒…。 いつ読もうかな…
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Posted at 2011-11-20 16:47
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Posted at 2011-11-21 15:23
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Posted at 2011-11-20 20:12
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Posted at 2011-11-21 15:25
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