先日、うちの奥さんと五島美術館へ「古伊賀 破格のやきもの」展を見に行った。東京国立博物館、三井記念美術館、根津美術館、徳川美術館、出光美術館、サントリー美術館など、全国から集められた古伊賀の名器が90点あまり展示されている。期待していなかったが、結構面白かった。まあ、故意に歪ませているところはあまり好みではないが、花生がずらりと並んでいると、いろいろな姿の埴輪が並んでいるようで面白かった。また、自然釉の「ビードロ釉」はいいですね。主に花生と水指で、あと茶碗、茶入と香合でしたが、やはり、埴輪みたいな花生がよかったかな。
昨日、渋谷に「理想郷」というスペイン・フランス映画を見てきた。第35回東京国際映画祭で、東京グランプリ(最優秀作品賞)、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞の3冠受賞した作品で、スペインで実際に起きた事件をベースに映画化され、スペインでは2022年に公開された独立映画の興行収益第1位を獲得した映画らしい。「緊張感漂う心理的スリラー」を体験すると説明があり、「心理的スリラー」とは何だろうと思ったが、ようするにサスペンス映画みたいなものかな? カトリーヌ・ドヌーヴが「今年観た中で最も強烈な映画でした」と言っているようだが、まあ、とにかく結構重い映画であった。