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風精(ゼフィルス)の棲む場所
柴田よしき著
光文社; 新装版 (2012/9/12)
久しぶりに柴田よしきさんの小説を読みました。
『桜さがし』でも登場した浅間寺竜之介さんに魅かれて・・・。
一気読みしましたが、先が読める展開でした。
結末がこうなるのなら、実体験したことに意味があるのかな?
と腑に落ちませんでした。
内容(「BOOK」データベースより)
京都・北山の奥深く。ミステリ作家の浅間寺竜之介は、愛犬のサスケとともに、
地図にも載っていない風神村を訪れた。
村に棲息する美しい蝶を模した舞を見てほしいと、ファンの少女から誘われたのだ。
通し稽古の直後、舞手の一人が胸を刺され殺された。
多感な少女たちの想いが複雑に交錯する。
「村の乙女の伝説」が暗示する神隠しの真相とは!?
哀切の本格ミステリ。
『冬天の昴』
あさのあつこ著
光文社 (2014/3/19)
シリーズ第5弾かな?
事件は、江戸の町中で起きているのだけれど、
すべては、遠野屋の奥座敷で起きているイメージ。
同心の信次郎と遠野屋の主・清之介の異質の情が深まる作品。
惚れあっている・・・といえるのかもしれない。
とても面白く読みました。
◇内容◇
心に虚空を抱える同心木暮信次郎と深い闇を抱える商人遠野屋清之介。
武士と遊女の無理心中を追って、宿命に抗う男と女の生きる哀しみを描く。
信次郎、清之介、岡っ引き伊佐治が江戸の闇に巻き込まれていく弥勒シリーズ最新作!
内容(「BOOK」データベースより)
「親分、心など捨てちまいな、邪魔なだけだぜ」
たった独りで、人の世を生きる男には、支えも、温もりも、励ましも無用だ。
武士と遊女の心中は、恋の縺れか、謀か。
己に抗う男と情念に生きる女、死と生の狭間で織りなす人模様。
『小袖日記』柴田よしき著
文藝春秋
図書館で借りて読んだのは、単行本だけれど、今では文庫のみの模様。
第一章 夕顔
第二章 末摘花
第三章 葵
第四章 明石
第五章 若紫
内容(「BOOK」データベースより)
上司との不倫に破れて自暴自棄になっていたあたしは、平安時代にタイムスリップ!
女官・小袖として『源氏物語』を執筆中の香子さまの片腕として働き、
平安の世を取材して歩くと、
物語で描かれていた女たちや事件には意外な真相が隠されていた―。
なるほど、こういう源氏物語の展開もアリ!!
大変面白く読み終わりました。
歳の離れた従弟に赤ちゃんが生まれました。
9人いる従弟妹の中で下から2番目の従弟です。
お気に入りの絵本を2冊贈りました。
『淑女の休日』表紙の上部にはエンボスの薔薇模様
柴田よしき・著
実業之日本社 (2001/05)
この単行本も今では絶版です
文庫本は健在
10月が終わるので、本ばかり読む生活ともそろそろ決別?
女性に人気のシティリゾートホテルでは、宿泊客は、王様のような気分になれる非日常。
週末をホテルで過ごし、月曜日の朝、そのまま会社へ。
そういえば、20代の頃、そういう経験をしました。
週末は、ホテルに泊まって、コンサートの連続二夜。
月曜日の早朝に新幹線で、会社へ。
自分だけのことを考えて、自分だけの時間を自由に使っていた時代でした。
余談ですが、その頃の社長は、都内に御邸があるにもかかわらず、ホテルに住んでいました。
時折、ラウンジで商談中の社長に電話を取り次いでもらいました。
社長とは、9年近くお仕事をしましたが、実際に対面したのは新人時代の2回だけ。
後は、電話のみでお仕事でした。
◇内容◇
幽霊が出る。
女性に人気のシティリゾートホテルで、そんな噂が囁かれ始めた。
三つの幽霊騒動の顛末は・・・
私立探偵の鮎村美生が調査を開始した直後、幽霊の目撃者である美津子が何者かに殺される。
残された美津子の白無垢姿の写真の謎。美津子はずっと独身だった―。
一時の錯覚でもいい。夢が見たい。
女性の哀しさを切なく描いた上質のミステリー。
『銀の砂』
柴田よしき・著
光文社 (2006/8/22)
この単行本も絶版です
サスペンス。
それよりも気になったのが嫁姑の熾烈な憎悪関係。
この20年の憎悪が蘇ってきました。
今は、形勢は逆転しているけれど、あの日々は決して忘れることができません。
20年一緒に暮らしていても、家族とは思えない関係。
◇内容紹介◇
売れない作家の佐古珠美はかつて、女流ベストセラー作家・豪徳寺ふじ子の秘書だった。
珠美は恋人の俳優・芝崎夕貴斗をふじ子に奪われ、彼女のもとを去った。
夕貴斗は、その後ふじ子とも別れ、いまは行方知れずである。
ある日、珠美のもとをフリーライターの男が訪ねてきた。
夕貴斗のことを訊きたいと言う。なぜ今さら?
過去が追いかけてくる。
手に入れようとしたはずの平穏な生活が崩れ始める。
最後の展開に違和感がありました。
懐かしい星砂がキーワードです。
最近読んだ柴田さんの本には、嫁姑問題が出てきます。
彼女の体験談?
『いつか響く足音』
柴田よしき・著
出版社: 新潮社 (2009/11/20)
毎日のように柴田よしきさんの作品ばかり読んでいる日々。
少し飽きてきました。
この作家さん、私的には、描写ではなく、読み手の想像力で話を膨らませていくタイプなのかもしれません。
団地に住む人々の温かさ(昭和の名残り)が伝わってくる作品です。
◇内容説明◇
かつては理想郷、今となっては古臭いだけのこの団地。
借金まみれのキャバ嬢
息子夫婦から絶縁された料理好きの老女←この嫁凄い!!これだけ非情になれると楽だろうな♪
猫の集会に執着する有名カメラマン
事故に見せかけて、夫の多額の保険金を手にした未亡人。
みんな孤独で、寂しくて。
どこで道を間違ったのだろう?
あの甘やかで、温かな場所に帰りたい――。
それでも他人同士が肩寄せ合うこの空間は、なぜだかとても心安らぐ。
「共に生きる」意味を問う、感涙の連作小説集。
『夢より短い旅の果て』
柴田よしき・著
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012/6/30)
女性が裸足で線路のレールの上を歩いているのです
題名を見た時には、鉄道旅には、連想しなかったけれど、鉄道旅の楽しさが読める本でした。
各駅停車の鉄道旅がしたくなりました。
また、実家が線路の横に立地していたので、
生まれた時から、電車の音を聴いて育った私には、郷愁を感じさせてくれる本でした。
旅の果ては、見えなかったけれど、続編に期待です。
◇内容紹介◇
この線路の向こうには、きっとあの人がいる――。
四十九院(つるしいん)香澄は"その道では有名な"鉄道旅同好会に入会した。
鉄道に興味はなかったが、彼女には同好会に絶対に入らなければいけない理由があったのだ……。
急行能登、飯田線、沖縄都市モノレールゆいレールに、こどもの国、越後湯沢、雨晴、日光…。
一つの線路、一つの駅に集う多くの人々、様々な人生と交錯する中、
彼女自身も自分のレールを敷きはじめていく。
ありふれた日常をちょっぴり変える、珠玉の鉄道ロマン。
『夜夢』
柴田よしき・著
祥伝社 (2005/03)
暗紫色の表紙に女の長い髪が這う装丁。
表紙がおどろおどろしい。
ホテイアオイのおはなしに合わせているのでしょうね。
◇内容紹介◇
もうあなたは、あたしを絶対に裏切れない
夜の夢に託された死者たち?が語る9つの恐怖
幸せを保証してくれる、その、たった一つの願い。
恋をしている女なら、ひとつしか思いつかないはず。
自分が好きなひとが、他の誰よりも自分のことを好きになってくれて、そしてそれが、永遠に続くこと。
だからあたしも、願った。
あたしの好きなひと、愛しているひとが、他の誰よりも、何よりもあたしを愛してくれるように。
「願い」より
この単行本は、健在です。
『ア・ソング・フォー・ユー』
柴田よしき・著
実業之日本社 (2007/9/19)
この単行本も絶版です
ここにも、探偵が登場します。
探偵好きなのですね。
この探偵&保育園園長シリーズは、初めての出合いです。
藁人形のおはなしが気に入りました。
救われる気分になりました。
◇内容紹介◇
新宿二丁目の無認可保育園「にこにこ園」を切り盛りする園長で、私立探偵のハナちゃんこと、花咲慎一郎のもとには、いつも一筋縄ではゆかないさまざまな事件が舞い込む。
呪いの藁人形をもった高校生、
ビルとビルの隙間に捨てられた赤ん坊、
逃げたインコを取り戻したいOL、
納骨前に消えた骨壷など、
謎めいていて、とうてい金になりそうにない厄介な案件が、あれこれと持ち込まれる度、ハナちゃんはひたむきに解決へ向け、走り回る。
解きほぐされてくる真実の底に、哀しい人間の生きざまが透けてみえてくるごとに、心優しい探偵は、悩み苦しむ。
ときに震え、ときに嗚咽し、ときにむかつくハナちゃんの信念とは…子供の幸せを願ってやまない園長探偵が奮闘する中編4本立て連作ミステリーの傑作。
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