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2014.12.30 第一刷
読んだ本は2015.9.30 第4刷
同じ作家さんの本を立て続けに読んだら、飽きてきました。
この作家さんの主人公は、ほとんど男性です。
短編集には、女性が主人公の作品もありましたが…
何故なのでしょうか?
◇内容◇
人工水晶の製造開発会社の社長・藤岡は、惑星探査機用の人工水晶の核となるマザークリスタルを求め、インドの寒村に赴く。
宿泊先で使用人兼売春婦として働いていた謎めいた少女ロサとの出会いを機に、インドの闇の奥へと足を踏み入れてゆく。
商業倫理や契約概念のない部族相手のビジネスに悪戦苦闘しながら直面するのは、貧富の格差、男尊女卑、中央と地方の隔たり、
資本と搾取の構造―まさに世界の縮図というべき過酷な現実だった。
そして採掘に関わる人々に次々と災いが起こり始める。
果たしてこれは現地民の言う通り、森の神の祟りなのか?
古き因習と最先端ビジネスの狭間でうごめく巨大国家を描く。
ロサは、ゴサインタンに登場したカルバナに似ていました。
珍しくロサと藤岡の濃密な関係はなく安堵しましたが、
最後までロサに拘る藤岡の身勝手さが偽善に思えました。
【本】
2011.11.25
離婚した元妻の言
「あのまま続いていれば、今年、銀婚式なのね」
◇内容◇
離婚、会社の倒産、倒壊するツイン・タワーとともに親友の死……
望んでもいなかった<人生の第2幕>
野心や出世のためというより、責任感と義務感で仕事をする高澤。
サラリーマンが今の時代は貧乏くじを引く。
一人息子を通じてもたらされる元妻由貴子の家庭の介護問題。
やりきれない現実の中で、どのようにして人生を立て直し、切り開いていくのか。
本の装丁が美しい本でした。
【本】
1992.7.15
『鏡の背面』と同じのような成り代わりの作品として、
『火車』があるというので、読んでみました。
1992年の本なので、少し時代が古く感じますが・・・愉しめました。
◇内容◇
休職中の刑事・本間俊介は、遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者・関根彰子の行方を捜すことになった。
自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?
いったい彼女は何者なのか?
謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。
2018.7.30
最近、篠田さんばかり読んでいます。
つい最近まで、知らない作家さんだったので、読んでいない作品ばかりです。
◇内容◇
薬物や性暴力によって心的外傷を負った女性たちのシェルター「新アグネス寮」で発生した火災。
「先生」こと小野尚子は取り残された薬物中毒の女性と赤ん坊を助けるために焼死。
しばらくして、警察から「小野尚子」として死んだ遺体は殺人容疑不起訴の半田明美であったという衝撃の事実が告げられる。
スタッフ中富優紀は、ライター山崎知佳とともに、すべての始まり「1994年」に何が起こったのかを調べ始め、
かつて半田明美を追っていた記者長島にたどり着く。
老舗出版社の社長令嬢、さる皇族の后候補となったこともある優しく、高潔な「聖母」の正体とは……
一人の人間の入れ替わりがどこに着地するのかと、ゾクゾクとして読みましたが、
最後がなんだかスッキリしないまま終わってしまいました。
すべてのピースがきっちりと合わなかったような読後感でした。
【本】
2013.1.30
食べることは生きることに直結する食の安全。
以前、一日30品目!!と謳われていましたが、今では肥満に繋がるとも・・・。
いったい安全性はどこに?
何を食べればよいのか・・・。
◇内容◇
完璧にマニュアル化されたハイテク農場で安定的に生産され、
徹底的に衛生管理され、冷蔵庫並みに冷えた深夜の野菜工場で、
外国人労働者たちに美しくパック詰めされた
「安全安心」が謳い文句のスタイリッシュな野菜サラダ
そのサラダが、あなたの健康を害しているとしたら……
会社の不祥事で故郷に逃げ帰ってきた栄実、
どん詰まりの地元農業に反旗を翻した野菜生産者剛、
玉の輿結婚にやぶれ、故郷で栄養士の仕事に情熱を傾ける聖子。
中学時代の同級生三人が奇しくも関わり、悩み、たどりついた
「食」の安全を揺るがす恐怖の実態とは?
「安定、安心、安全」を目指したはずの「食」の現場で、
利益追求と最先端テクノロジーが食と環境の崩壊連鎖を生む。
おひさまと土と旬が恋しくなる作品です。
【本】
1998.1.1
主人公東野秀行の身勝手さが目立つ作品でした。
篠田さんの作品には、男性の身勝手さが頻繁に描かれている気がします。
◇内容◇
精神に重度の障害を持ちながら、ある特定分野でのみ驚異的な能力を発揮するサヴァン症候群。
この症例をもつ浅羽由希とチェロの先生東野秀行がたどる物語。
読後感の悪い作品でした。
【本】
2010.11.30
コロナ禍で、旅行に行けない日々が続きますが、
新潟→四国から、ギリシャへと飛びました。
◇内容◇
商社現地社員の美貴は、ギリシャで口にした蜂蜜にビジネスチャンスを見出し、
通訳の綾子や偶然知り合った壁画修復士の吉園とともに産地の村を目指す。
だが途中、廃院となった修道院に迷い込んでしまう。
独居室の壁に描かれた大天使ミカエルの絵。無人の聖堂に響く祈りの声。
逃げるように街に戻った後も次々と奇妙な事件が。
綾子の異様なふるまい、相次ぐ村人の死、積み重なる家畜の死骸…。
かつて、あの修道院で何が起こったのか。
コロナウイルスではないけれど、病原菌が世界をかけるおはなし。
こうして、病気は世界へと蔓延していくのだなと感じました。
廃院のシーンでは、ゾクゾクとした恐怖を感じました。
【本】
2015.11.15
主人公の人生は、一体何だったのか・・・?
◇内容◇
四国遍路を終えた帰路、フェリーから冬の海に消えた父。
出世を目指し、企業戦士として、家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。
死の間際、父の胸に去来したのは、二十年間、愛し続けた同窓の女性のことか、それとも?
足跡を辿った次女が見た冬の光とは―
本文より
森で暮らす日々が終わると最後は、遊行期に入る。
この世での役割は終えたので、自分は妻や子供に別れを告げて旅に出た、と、実に幸せそうに語っていた。ようやく人生のすべての義務から解放されて自由の身になり心ゆくまで修行することが許された。こんな日が来るのを夢見て、現世の辛い生活に耐えたんだ、と
↑
ネパールで会った遊行の旅を続けるおじいさんの談
60を少し過ぎた主人公は、遊行期に入るには未だ若すぎると思うのだけれど。
身勝手さが光る作品でした。
【本】
2009.7.1
埃まみれの文庫本から繋がった本を図書館に返却したので、同じ作者の本を借りてきました。
埃まみれの文庫本は、神好きな二男のものなのか、
本好きの義兄が読み終わって置いて行ったものなのかは不明ですが・・・。
◇内容◇
田園を美しく輝かせる一瞬の光が、雪国に厳しい冬の訪れを告げる――。
封印されていた一枚の絵が脚光を浴びた時、
「閉じられた天才画家」は、新潟小桑原の妻の元を離れ寺に籠る。
郷土の人々の欲望と疑心がうごめき始める。
様々な人間模様が窺われる作品でした。
【本】
先日読んだ本の『弥勒』の後ろに紹介されていたので
題名に魅かれて、図書館で借りました。
閉架の本です。1997年7月7日第一刷発行。
中学生の頃、よく本の巻末の紹介の本を立て続けに読んでいたのを思い出しました。
◇内容◇
鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。
彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、
十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話。
たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー。
第一章 待っている人々
第二章 出雲夜想曲
第三章 虹と雲と鳥と
第四章 回転木馬
第一章と第二章は、面白く読めたのですが、第三章は?、第四章は理解不能でした。
この本はシリーズらしく、続きがあるようです。
【本】
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