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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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ドヤ街の雀士

thread
統計学だけでは勝てやしない
敵の機微を見逃すことなく心理を暴く
それが雀士の目だ

小芝居をし
小芝居を見破り

脅し
脅しにのらず

能面をかぶり
顔色を伺い

速さで威圧
急かされず打つ

癖を持たず
相手の癖を見抜く

勝負はせず
相手に勝負させる

何もかも思い通りにいかない
赤ん坊をあやすように
ひたすら相手の様子を伺い続ける
楽しみなんてありゃしない

牌を握り生きてゆくということは
つまらない麻雀を打つ
そんなもんだろう

負ければ裸にされ
それでも立ち上がらなければ
生きる場所などない
卓を囲み
賭博は生きる糧

牌を握り生き
牌を握り死んでゆく

家族も女も自分も捨て
どん底で牌を打つ
そんな馬鹿な生き方しかできない

雀士は何処に向かっているなんて関係ない

ただ
生きるために
牌を打つ

そういう生き物だ

#詩

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右君は左君から聞いた

thread
君は右君だと思っているみたいだけど
ほんとうは左君なんだよ
右を見ると右君の僕がいるでしょ
だから君は左君なんだよ

僕を左君だと思っているでしょ
だったら僕が左君になってもいいよ
右君でも左君でも構わないよ
右君に拘っても左君に拘っても
僕は僕で僕以外の僕じゃないんだから
それに君は君で君以外の君じゃないんだから

#詩

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弱い朝から

thread
朝は弱い僕を知っている

不安が目を覚まさせ
今日の始まりに躓いて起き上がる
昨夜の他愛もない一言が
浅い眠りから気怠さへ繋げて

椅子に座り肩を落とす
カラダは重たく沈んでゆく

ミャ〜と猫が膝に飛びのり
何もかもお見通しのその目で
僕を見つめると腕を伸ばし胸を掻く

両手で撫でる
気がかりを少し消しながら

猫は静かに飛び降り離れてゆく
遠い目で窓の外を眺めながら
僕の視線を誘導して

今日も深々と雨が

共感が濡れ染み込んで
僕はやっとの思いで立ち上がる

#詩

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Loopy

thread
月に雨
螺旋を描き
ダーツのように大地を刺す雨
泥は隆起し足枷となり
俺の足は奪われる

腹を空かした禿鷹が距離をおき
俺という獲物の様子を伺う

すでに食物連鎖を
俯瞰している立場ではない

だが俺はまだ生きている
お前達が集まるにはまだ早い

失せろ
失せろ
俺は終わっていない

次第に
腐食してゆくカラダ
弱気から捻じ込んでくる死

疲弊した俺の前に
甲高い声で笑い
黒マントの悪魔が降りてくる

トドメを刺すのか

凍りつくような微笑
悪魔の指は
俺の頭を鷲掴もうと腕を伸ばす

俺は睨み返し唾を吐く

悪魔は再び微笑み
低い声で

死ね

消える悪魔のカラダから
無数のコウモリが湧く

月を覆い尽くすコウモリ
雨の暗闇

空気に亀裂
雷がメトロノームを刻むように
音を立て光を放つ

断続的に暴れ狂う馬

確実に俺に向かっている

一枚づつ姿を変える馬

前足が消え

後ろ足が消え

頭部が消え

胴体が消え

それでも俺に勢いは来る

残された尻尾が波打ち
俺の頬を叩く

目を閉じる反射

ガラスの割れるような音
耳からカラダ全体に響き
神経が潰れる痛み



限界を越え
振り出しに戻る



月に雨
螺旋を描き
ダーツのように大地を刺す雨
泥は隆起し足枷となり
俺の足は奪われる

腹を空かした禿鷹が距離をおき
俺という獲物の様子を伺う



月に雨
生への執着止まずに

#詩

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枯渇のオアシス

thread
今日も飲まされながらも
満たされぬ渇きが次第に強くなる
主人はテーブルにコップで差し出す

ふたりは笑窪をつくる、上手につくる

定事の絶対に手だけが震え
右手に左手を添えれば
左手も震え
次第にテーブルがガタガタと震え
床に共振すれば主人が痙攣し始めながら

これは僥倖だ
素晴らしき我がオモチャよ
さあ、もっと飲みなさい
もっと、もっとだ

頭蓋骨の穴から甲高い声を発する

飲みたい、もっと飲みたいのです
水をください、どうか水をください

潤うことの知らない喉は水を欲しがる
与える優越が無情に有情を
終わることのないふたりの因果

主人は知っている
自分が本当はオモチャであることを

テーブルに水のないコップを差し出す
ふたりは笑窪をつくる、上手につくる

喉に拘束の美を流し込み
留まらない渇きに震えながら
ふたりは笑窪をつくる、上手につくる

#詩

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騒客(そうかく)

thread
愚かなる我を知り
充実から滲む言葉を磨き
喜ばせよう貪欲を散りばめ
放つ詩は惜しみなく
鈍き輝きであろうとも
光放つ詩人であれ

咀嚼しきれぬ想像
表現しきれぬ創造
未だ貧困なる詠み手だが
山月記の詩人と同一化せず
虎に成ることを拒み
拒絶は頑固に硬い

コンプレックスを才能の素とし
先天的な継続力
集中に溺れて微笑む楽観の機動力
力をハイブリットな螺旋で濁り合わせ
努力からでは得られない道
想起の渦巻く言葉を繋いで行く

道の途中
画竜点睛を欠いた愚作を認(したた)めたのなら
足らぬ目玉に全身全霊の体当たりで色づけ
染める言葉は要を撃ち抜き
愚かなる術(すべ)に揺らぐ心は微塵もない
我は情熱を長く持ち続け
その道を突進すればよい

我にある一本道
迷う訳がない





✳︎「山月記(さんげつき)は、中島敦の短編小説。1942年、『文学界』に「古譚」の名で「文字禍」と共に発表された。唐の時代に書かれた「人虎」として知られる中国の変身譚(清朝の説話集『唐人説薈』中の「人虎伝」などに収められている)を元にしている。高校2年生向けの文科省認定教科書『国語』に頻出。
《Wikipediaより引用》

#詩

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壮大性理論 Ⅱ 「俺たちのルーツ編」

thread
えっ
生命の誕生が地球からでなく
彗星からだって

宇宙の博士さん
今日の講義もぶっ飛んでいるなあ
俺たちの祖先は海からだと思っていたけど
どうもそれは違うという理論が有力らしいよ

それがさあ
時速60,000キロで太陽系の果てから
飛んでくる彗星に俺たちの起源があるらしいよ
もう
なんてこと言っているんだよ博士!
そんな感じで聴いていたんだけどさ

まず
60,000キロの速さってどんなの?
スペースシャトルが28,000キロっていうから
うーん
全然わからないくらい速いってことだね
それで
どうして太陽系運動会で一等賞の彗星が
俺たちの起源と結びつくんだよ
あまり嘘っぽいこと博士が言うから
この講義をBGMに寝てしまおう
そんな衝動に駆られたんだ
だけど
どんな風に博士が作り話を続けるのか
興味があったからけっきょく
全部聴いたんだけどね

講義には人間って凄いなあ
そう思える話しもあってさ
その超高速の彗星に人工衛星を着地させ
吹っ飛ばされないようにしながら
情報を地球へ送ったりするんだって
やっぱり人間のやることもなかなか凄いじゃん

それでね
この理論の裏付けとなる物質があってさ
それが
彗星から確認されたアミノ酸ってわけだ
これはね
地球にあるアミノ酸が彗星にもあるってことは
彗星が地球に衝突したから
生命の起源に必須なアミノ酸は彗星から来たという
仮説が立てられるわけさ
ふふん
今の俺
博士っぽく語っていたでしょ
もうこの辺の話しになったら
こりゃ博士の作り話ではなさそうだ
そんな感じで耳はダンボになっていたよ

そして
この起源の理論は研究者の中では
けっこうスタンダードらしいよ

凄いじゃん
人間
俺達ってさ
地球人?
彗星人?
う〜ん
じゃあ彗星と地球のハーフなのかい
なんか今までの地球人という括りすらなくなっちゃって
こうなるとさあ
肌の色や生まれた場所くらいで差別する
人種差別なんてなくなるんじゃないか
ねえ
そうだろ
俺たちみんな太陽系の雑種なんだからさ

それにしても博士って
彗星ぐらいぶっ飛んでるよなあ
想像も出来ないことばかり
掘り出して行くんだからさ
スケールがデカ過ぎの話で
俺も今回ばかりはぶっ飛んだよ

ほんとうに
今回の講義は最高だったよ
俺の成績の悪さなんて関係ないってくらい
ぶっ飛んでいたよ

えっ
レポート?
もちろん出すよ!

#詩

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僕の好きなツルさん

thread
おばあさんの
ツルさんは誰とでも話す
どんなモノとも話す
米屋のじいさんに会えば

今日もお互い生きているね

そうかと思えば
鯉のぼりと話している

今日もよく泳いでいるね
はあ
そうかい
そうかい
気持ちいいのか
うらやましいの
わしもむかしはあんたに負けず
泳いでいたよ

散歩中のツルさん
カラスに怒っている

ほい
ダメだぞ
畑を荒らしたら
あっちへ行け
クロちゃんや

僕はツルさんがなんだか好きだ
どんなモノとでも話せるから
とてもやさしいんだと思う

この間はあの世にいっちゃた
おじいさんと話してた

まだかい
まだなのかい
わしをいつ迎えに来てくれるのかね

そうかい
そうかい
まだおまえさんの準備ができてないのかい
それなら仕方ないの

僕は縁側に座っている
ツルさんのを見つけると声をかけるんだ

ツルさん

ほいほい
僕ちゃん
となりはいつも空いてるよ

僕はツルさんにくっついて座るんだ
背中が丸くて
顔が丸くて
かわいいんだ
ツルさん

縁側の板を見つめ

ほい
こんなところに大きなほくろが
あったんだね
長年つき合っていたけど
知らなかったよ
ごめんな

僕の落書きの消し忘れと話してた
おかしかったけど
ツルさん真剣だった
この間はあの世にいっちゃた
おじいさんと話してた

ツルさんの口ぐせは

ありがとう
ありがとう
お天道様
おかげさまで今日もいきいき
ありがとう
ありがとう

雨の日には

ありがとう
雨降り様
おかげさまで今日もいきいき
ありがとう
ありがとう

ツルさんに一度聞いてみたんだ

ツルさん
どうしていろんなモノと話すの

僕ちゃんだって
オモチャと話すじゃろ
それと同じだよ

そういっていた

そんなツルさんのことを
お母さんはいっていた

ツルさんは生き仏なのよ

僕はお母さんがいうことは
よくわからないけど

ツルさんがいるだけで
なんだかほっとできるんだ

僕はツルさんがとっても好きだ
だから

ありがとう
ありがとう
おかげさまで今日もいきいき
ありがとう
ありがとう
ツルさん

そんな気持ちになる

#詩

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火曜日、朝、雨

thread
足元が濡れ
水たまりには波紋
ビニール傘が雨空を透かす

駅に着く
雨がっぱを脱ぐひと
タオルで拭くひと
綺麗に傘をたたむひと

滑らないように乗り込む
車窓からはどんよりな風景
薄暗い朝が続き
雨音を聞こうとするが
やはり電車からは聞こえない

誰かの傘が倒れて
ハッと火曜日の朝に戻される

晴れの日を模しながら
なるべく何時もと変わらぬよう
ひとは雨を避けながら過ぎてゆく

雨を楽しみ余裕はないけれど
心の何処かを潤しながら
火曜日の朝は淑やかに始まった

#詩

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すてきなお目め

thread
すてきなお目め


夜のネコちゃん
まんまるお目めで
なにをねらっているの

虫さん
風になびくスカート
それとも
わたしには見えない
あれなの

こわいこわい
私の気のせいよね

昼のネコちゃん
ほそ長お目め
どうしてきれいなの

クリスタルの
きれい、みわく、きらりん
夢の世界が見えるの

ネコちゃんのお目め
宝もののお目め

そのお目めで
わたしがどんなふうに見えるの

#詩

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