目標設定の技術(後編「やる気アップ編」)

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こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

昨日は

「目標設定」

について、SMARTというフレームワークを使って簡単にお伝えしました。

「SMART」は目標設定の際に明確にする5つのポイントを、英単語の頭文字を取ってまとめたもの。覚えやすく、使いやすいフレームワークです。

しかし私の個人的な感覚ですが、手法的にはシンプルで分かりやすい一方、

「立てた目標を達成しようという『やる気』が、なぜか盛り上がらない」

ような気がします。

そこでSMARTをより強化、実現可能性を上げるための、追加の手法を私なりに考えてみました。

題して

目標設定の技術「やる気アップ編」


このSMARTゴール設定に欠けているのは、目標達成のために活動する我々の

「気持ち」

です。このフレームワークが論理的なので、気持ちを挟む余地が無いように思います。

そこでSMARTに加えて

「SKK」

という要素を加えたらどうでしょうか?
(どこぞの化粧品ブランドみたいですね笑)

SKKとは、3つの要素、即ち

・S:社会・市場(顧客)
・K:価値観
・K:感情

を加えて、SMARTゴール設定を検討する、というご提案です。

それぞれを簡単に説明いたします。

(1)S(社会・市場)

ついSMART手法の従って目標を設定しますが、この目標を達成することで、どういう「社会的」な意義があるのか? 

目標を達成することで、市場(顧客)へどのような影響・インパクトがあるのか?

つまり目標達成することの、外側の視点による意味付けです。


(2)K(価値観)

価値観とは目標達成しようとする、あなた自身の「価値観」です。この目標を達成すると言うこと自体にご自身はどういう価値を感じているのか?

また目標を達成する過程において、あなた自身が大切にしたい「価値観」は何なのか?

これを確認しながら、SMARTによるゴール設定を検討すると、設定するSMART自体がどう変わるでしょうか?


(3)K(感情)

これは将に目標達成しようとするあなた自身が持つ「感情」です。その目標を達成したときに「ワクワク」するかどうか?逆に言うとワクワクするような目標設定になっているのか?

SMARTの「A」は達成可能という意味ですが、余りに楽勝では達成してもワクワクはしないでしょう。

あなた自身が持つであろう「ワクワク感」を想像した上で、SMARTゴール設定を検討して欲しいです。

「SMART」と「SKK」を相互に行ったり来たりしながら、目標設定を検討するとさらに達成の可能性が上がるように思います。


ここで私が実際に経験した、エピソードをお伝えします。

サラリーマン時代の私は、外資系企業で財務・経理の仕事をしていました。内勤の仕事で担当する業務は伝票処理から始まって、最終的には事業部の業績管理をしたり中長期経営計画を策定するような、いわゆる「経営企画」として役割も担当しました。

目標設定という観点では、人事部門や経理部門のような管理部門においては、部門として、そして個人としての目標設定が実は簡単ではありません。

営業部門のように顧客との接点が多く、かつ売上・受注など「数値化」できる指標がある部署は、目標設定の切り口は想像が付きやすいのですが、管理部門は正直言って難しく、毎年年度初め四苦八苦していました。

そんな時、ある上司がこんなアイディアを持ち出しました。

「我々『経理部門』の役割は、会社の経理データをタイムリーに正しく把握し、それを社内で活用して、意思決定に使ってもらうことだ。即ちは我々のお客様は『社内のビジネス・マネジャー』である。

「そして、そのビジネスマネジャーを経理的観点でサポートするためには、御用聞きのように、彼らからの要求にタイムリーに、適切に応える必要がある。従って、もっとビジネスの現場に近くなければならない。」

「いつもいつも自分のデスクにかじりついて『情報集計』や『データ分析』ばかりしていては、顧客ニーズに応えているとは言えない。」


そこで我々の目標の一つとして考案された指標は

「アウト%」

つまり自席を離れて、自分がサポートする事業部のビジネス・マネジャーと協業した時間数を集計することになったのだ。そしてそれを総労働時間で除した数字を「アウト%」としてモニターすることになったのです。

私はこの指標がいっぺんに気に入ったのだった。我々のお客様は「社内のビジネスマネジャー」である、というコンセプトも合点が行ったし、「ビジネス・マネジャーの近くで仕事」という発想も、現場の近くに座って仕事をしているからこそ耳に入る会話、臨場感・危機感が体感できる。

私は努めてこの「アウト%」を増やす働き方をしました。すると、

「困った時や、相談したい時、直ぐ近くにいてくれて有難い!」

そんなお客様!の声を聞きながら仕事をすることに、この上なく喜びを感じました。


いかがでしょうか?

「SMART」に「SKK」の観点も加えて目標設定をすることで、ゴール達成の可能性は高くなるように思います。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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