久しぶりの書評です。
本は月に10冊程度は読んでいました。
本書を手に取った理由・目的
著者の佐久間さんのことは、『ゴッドタン』の名プロデューサーとしてしか存じていませんでした。
その状態で、昨年後半に、下記のような番組が地元ローカル番組で放送されたんですね!
佐久間さんがどんな方なのかが知りたくて、全4回すべて観てしまいました。
すっかり佐久間さんのファンになっていた自分がいたんですよ~。
何~、やっちまったなぁーーー!
ではありません!!
番組内ではフリーになったばかりの素の佐久間さんで、高校時代の情けない話などを惜しげもなくお話されていて、「ピュアなお笑い好き」という印象でした。
先週、ほんと数週間ぶりにリアル書店をぶらついたときに、佐久間さんのこの本の存在を知ることになったわけなんですね。
要約
「 個」として輝き続けるための佐久間さんの戦略集。
佐久間さんがTV東京時代に実践してきた生のお話だけに、非常に参考になる事例ばかり。
まさに「ブランド人」の佐久間さんならではのこだわりを知ることができる本でした!
印象に残った言葉
相談のゴールは、愚痴への共感ではなく問題解決。
だから相談相手は、自分とは圧倒的に戦力の違うキーマンにかぎるのだ。
相談相手は、他ジャンルの方や違う世代の方に聞け!というのは、良く聞く話でした。
佐久間さんも同じ意見でした。
大切なのは相手に勝つことではなく、障壁なく仕事ができる環境を手に入れること。
僕が自由に働けたのは、だれのメンツも潰さなかったからにほかならない。
「障壁なく仕事ができる環境を手に入れる」という価値観をとことん貫いた佐久間さんの美学が伝わってくるお言葉。
それだけ自分のメンツを大切にする大人が多いという現実。
「他人のメンツを守る」なんて言葉は、初体験でした。
横柄な態度は、コストがデカい。 相手によって態度を変えないほうが、
結果的には「トク」なのだ。立場、実績、所属、性別、年齢……。
どんな人にも同じように接することが、未来の自分を救ってくれる。
ローカルTV番組を観てわかったことですが、誰にでも平等に接する佐久間さん。器が大きい方ですね。
僕が苦手な人と話さなければならないときに編み出した、
相手とのやりとりを不毛なバトルに発展させないためのテクニック だ。
その人と対面した瞬間、心の中でこう唱える。
「コント:嫌いな人」。
そう、芸人がコントをはじめる前に言うタイトルコールだ。
「コント:性格の悪い人」 「コント:自己中クライアント」 「コント:メンツおじさん」
これは素晴らしいアイディアです!!
いただきたいアイディア! その手があったかぁ!という感じです。
そして、そのメモを3日に一度のペースで見直し、ふるいにかけ、
残った中から三〜四つのかんたんな「企画」にすることを習慣にする。
企画にするとは、自分だけのアイデアを、「ここがおもしろい」と人に
伝えられるカタチにするということだ。
それを、「企画のタマゴ」としてノートに書く。
この「企画のタマゴ」は、2週に1回のペースで整理する。
そして「これはおもしろいんじゃないか」と思えるものは、月1回、
会社に提出できるような企画書にまで練り上げて、
一軍企画としてパソコンのフォルダに入れておく。
「習慣化」と「仕組み化」。私の大好物のお話でした。
Googleカレンダーでこの2つを実践されている印象。きっと、調子の善し悪しで、ネタの質も変わってくるでしょうが、確実にネタが途切れずに生産できることは間違いないでしょう。これも模倣したい習慣です。
まとめ
地元の方というだけで、ホント愛着が湧くというのが人情です。
地元じゃなかったとしても、佐久間さんのファンにはなっていたことでしょう。
それだけ、佐久間さんにはお笑いに対する「愛」を感じてしまいます。
自分ごととして、自分の大好きなことに100%の「愛」をぶつけることができているでしょうか?
仕事、学習、趣味・遊び 等・・・ 幅広くやるのはいいのですが、愛が分散してしまっている気もしています。
選択と集中というように、愛のポートフォリオを再構成する時期なのかもしれません。
いずれにしても、2022年前半で「いい本」に出会えて感無量ですね。
佐久間さんは、Youtubeもやっているとのことなので、休みの日にでもまとめてチェックしてみようと思います。