《 雅羅・/・襍録〝定点観察Ⅳ〟❖ ’24-110 》

ムサシアブミ(武蔵鐙) サトイモ科(Araceae)
学名:Arisaema ringens (Thunb.) Schott.
3月27日。茎が立ち始めた。

上、4枚の画像は3月31日。
4枚とも同じ場所で4本・茎を見せた。


《  泉の森・山野草の小路〝4月花XV〟 》
❖ ’24/03/27~03/31 ❖
今年、初めて観たのが3月27日。武蔵鐙が茎が立った。
03/31は、天気がよかった、否、暑いくらいの夏日だった。
里山緑地の中でこの周辺は、散歩道で観察者は少ない。
ひっそりとして集中出来た。周辺で新発見(僕個人)もあった。
日頃、じっくりと観察していない事で見落としていたようだ。
3月27日・3月31日、それからも幾度か経過観察した。
今回は、2日間をアップ。その後の経過は後日m(_ _)m。
 
日本固有種の〝ムサシアブミ(武蔵鐙)。関東地方以西に自生。
仏炎苞が鐙(あぶみ)を逆さにした形に似ていると名付けられた。
葉は2枚、小葉は3枚。小葉の幅はかなり広く、長さ10~30㎝。
花柄は葉柄より短く、3~10㎝しかない。
仏炎苞は暗紫色、舷部は曲がって袋状になり先は尖り脈が目立つ。
筒口部の耳も大きい。テンナンショウ属でも特異である。
林内に生える多年草だが、いつ頃からこの地で見られていたか。
神奈川県内で”初見”されたのは昭和62年(1982)頃と記録がある。
テンナンショウの仲間は似通っているが、武蔵鐙は特異な形状。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月19日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝里山緑地〟❖ ’24-109 》

チゴユリ(稚児百合) イヌサフラン科(Colchicaceae)
学名:Disporum smilacinum A.Gray.
イヌサフラン科はユリ科から分割された。


ホウチャクソウ(宝鐸草)イヌサフラン科(Colchicaceae) 
学名:Disporum sessile D.Don ex Schult. et Schult.f.
茎は、稜があることが分かる。


《〝泉の森・山野草園〝4月花XⅧ  ⅩⅨ〟 》
チゴユリ(稚児百合);
細い根茎を伸ばし、茎は分枝しない。葉は、卵形~長楕円形で先が尖り互生。
茎の先に小さな白色の花を1~2個、横向きから下向きに付ける。
花被片は6個で披針形。花柱は、子房の長さのほぼ2倍あり先が短く3裂し反り返る。
雄蕊6個。花糸は、扁平で下方の幅が広い。葯は長さ2~3㎜。
子房は長さ2~3㎜の倒卵形。花柱は長さ5~7㎜。
分枝するものをエダウチチゴユリといい、
変種とされていたが、最近では分類せず。 
 
ホウチャクソウは葉脈が目立ち、花が筒形で、下向きに垂れ下がる。
チゴユリとホウチャクソウの交雑種をホウチャクチゴユリといい、
茎や葉はホウチャクソウに似て、花がチゴユリに似ているが、垂れ下がる。
 
 
ホウチャクソウ(宝鐸草);
和名の由来は花が寺院の軒に下げる宝鐸に似ていることから。
根茎は、短くやや太い根が多数出る。茎は、直立。上部で2又分枝を数回、繰り返す。
葉は無毛、長楕円形~広楕円形、幅に変化が多く、
3~5脈があり3脈が目立つ。
葉縁には微細な透明の鈍突起が並ぶ。
花は枝先に1~3(2個が多い)個ずつ頂生し、
長い花柄の先に垂れさがる。
花被片は6個で緑白色。
基部が膨らみ小さな距になる。
花被片は合着しないが、ほとんど開かず筒状。
雄蕊6個。
花糸は、基部に微細なパピラ(乳頭状突起)があり花被片よりやや短い。
葯は長さ5~6㎜。雌蕊1個、子房下位。柱頭は3裂する。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月18日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝桜'24-8〟❖ ’24-108 》

ウワミズザクラ(上溝桜) バラ科(rosaceae)
学名:Prunus grayana Maxim.
synonym Padus grayana (Maxim.) C.K. Schneid.
別名:波波迦(ハハカ)、金剛桜(コンゴウザクラ)
ウワミズザクラ類は最近の系統解析の研究によれば、
広義のサクラ属(genus Prunus) 中のウワミズザクラ亜属 (Subgenus Padus)に分類。
Kewscience(POWO) , Flora of America(FNA) , GRINはこれによる。

《〝泉の森・シラカシの家北側(外周道路沿い)〝4月花XⅦ〟 》
幹は暗紫褐色、横に長い皮目がある。新枝は赤褐色、古くなると暗褐色。
葉は無毛、互生し卵形~卵状長惰円形、先は尾状に尖る。
縁に細かい鋸歯があり、鋸歯の先は芒状になる。葉柄は長さ約1㎝。
蜜腺は葉身の基部にあり、小さい。花は葉が出た後に開花する。
ブラシ状の総状花序に多数の白色花をつける。花弁は5個。
雄蕊は約30個、花弁より長く突き出る。花穂の軸下に葉が出る。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月17日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝桜'24-7〟❖ ’24-107 》

カスミザクラ(霞桜) バラ科(rosaceae)
学名:Prunus leveilleana Koehne
 synonym Cerasus leveileana (Koehne) H.Ohba
別名:ケヤマザクラ(毛山桜)
画像は、シラカシの家HPより拝借。
《〝泉の森・緑の架け橋下〟〝4月花XVI〟 》
今年は、雑用で手一杯でカスミザクラ(霞桜)を見損なってしまった。
時系列的に桜の項に入れて置きたい。
 
ヤマザクラより標高がやや高い場所に分布し、ヤマザクラより花期が遅い。
高さ15~25m。幹は灰褐色、褐色の横長の皮目が目立つ。若芽や芽鱗は無毛。
葉と花が同時に展開する。葉は互生し倒卵形~倒長楕円形で先は尾状に尖る。
葉縁は、単鋸歯。鋸歯の先は尖るが芒状にはならない。葉裏は淡緑色。
葉柄はわずかに赤みを帯び、上部に赤い密腺が普通、2個つく。
散房状に2~3個の花がつく。花は直径2~3㎝の5弁花、普通、白色。
雄蕊は約40個。萼はまばらに毛があり、萼筒は鐘状筒形、萼片は細く鋸歯は無い。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月16日、記」
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《 雅羅・/・襍感〝 Bloguru 〟❖ ’24-106 》

印伝につかわれる文様の一部。
合切袋と呼ばれる印伝袋。
巾着袋と呼ばれている袋。
地味な色合いだが瀟洒。
伝統的な色合いでもあるようだが、モダンだ。

《  今日は、何の日!! “ Bloguru  登録の日(私の)”  》
こちら、ブログルに登録させて頂き時間だけは長きを持つ。
登録し始めの頃、楽しい企画があり参加したのを思い出した。
企画は、ブログルスタッフの皆さんだった・・と思うが??
“お題拝借”といった感じでテーマを決めて各自が参加投稿。
〝テーマブログ本部:ReGeneration〟
参加された方は、今や少ないだろうが!?! 再興して頂きたい_(._.)_。
私的にブログに表題をつけているが、今年は “巾着袋”。
手持ちの知識を出して、ご意見を頂きたい所だが雜々すぎるか。
 
表紙等の袋画像、甲州印伝(鹿革に漆で文様を貼ったもの)。
印伝の模様は、日本の伝統模様そのもの。
活用は、職人(工人)の技量次第。用と美。日本的伝統美。
日本の伝統工芸士でもある  山本裕輔・法行兄弟に期待している。
日本各地には、固有・・特有の文化があるだろう。
出会いの旅を夢見る。
 
ブログルスタッフの皆さん、今後も宜しくお願いいたします。
記念日!?!に、初心を思い出し今後の糧としたい。
今、思うのは、鎌倉が・・昭和の鎌倉が消えつつあること。
自然環境、昭和の鎌倉文化を記録し而して残したい。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月15日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝定点観察Ⅲ〟❖ ’24-105 》

ワダソウ(和田草)    ナデシコ科(Caryophyllaceae)
学名:Pseudostellaria heterophylla(Miq.)Pax
別名:ヒメワダソウ、ヨツバハコベ

《〝泉の森・配水池の金網内の小花・カシャバ山大池側〟〝4月花XV〟 》
❖ ’24/03/31~04/10 ❖
03/31は、天気がよかった、否、暑いくらいの夏日だった。
泉の森北側入口から少し下ると水道局・配水池境界の金網。
その金網の向こう側、金網に沿い“ワダソウ”が顔を見せ始めた。
人の管理が殆どなく、自然環境が保たれて来た。
だが一寸、森形態が変わりつつある。
泉の森全体が、木々の間引き伐採と枯れ樹木の伐採処置進行中。
今年の初見(私個人)のワダソウ(和田草)は3月31日だった。
特徴的な上部の葉、大きく卵形で4枚輪生状に付く姿に見入った。
我が国の固有種、中部地方以北と九州北部に偏在する。
神奈川県内では、最も危険度の高い絶滅危惧種であり自生地は少ない。


❖ ’24/03/31 ❖
間近に見れない故か、観る人は少ない。



❖ ’24/04/4 ❖
着実に花は広がりを見せている。
散策路側、こちら側に茎を立て出してきた。
保護策を講じないといけない。


❖ ’24/04/07❖
もう一箇所のワダソウ生活地、カシャバ山大池側。
健気に顔を魅せてくれたが、昨年に比べ減っていた。
山側の森が伐採され保水に欠け、雨で茎等が流されてしまった。


❖ ’24/04/10 ❖カシャバ山大池側。
淡々と姿を見せる花。人間との共生を考えないといけない。

和田草は、同属のヒゲネワチガイソウ(髭根輪違草)に似ている。
違いは、ワダソウは全体的に上の葉縁が波打ち花弁先端に切れこみがある。
とは云うものの見分けるには、草本自体が小さいので判別しがたい。
ルーペが必要なのと撮影機材も揃えないと!! 
和田草名は長野県筑摩山系の旧中山道和田峠に由来する。
上部の2対の葉が接近して仮輪生状になるのでヨツバハコベの別名がある。
同属のヒゲネワチガイソウ(髯根輪違草)は花柄が無毛。
花は1個で花弁はワダソウより狭く、先はへこまずにとがる。

「令和陸年(皇紀2684年)4月14日、記」
zakkaboh_pfs.jpg
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《 雅羅・/・襍録〝桜'24-6〟❖ ’24-104 》

2024年3月31日泉の森、シラカシの池畔
染井吉野の開花状態。

2024年4月4日泉の森、シラカシの池畔
染井吉野の開花状態。
2024年4月7日泉の森、シラカシの池畔
染井吉野の開花状態。
2024年4月10日泉の森、シラカシの池畔(上画像の対面側)
染井吉野の開花状態。
2024年3月31日泉の森、コナラ広場・大島桜。

2024年4月7日泉の森、コナラ広場、大島桜(右端は、山桜)。
2024年4月10日泉の森、コナラ広場、手前は、山桜。後ろ大島桜。
《〝泉の森・シラカシの家周辺の桜〟〝4月花ⅩⅣ〟 》
❖ ’24/03/27~04/10 ❖
今年は、天候不順で桜の種類によって開花がバラバラだった。
泉の森には、9種類ほどの桜が我々の目を楽しませてくれている。
植栽された桜が殆どだろう(調べたわけではない)。
里山緑地として整備された泉の森、整備して30有余年。
立派な里山緑地に育ち、お花見場所としても中々な場所になった。
出掛け途中に通っているので、ゆっくりと見てる時間はないのだが。
今年も素通り的に・・通過!!
 
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月13日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝桜'24-5〟❖ ’24-103 》

身延山山頂の奥之院思親閣入口。
思親閣に上がる階段途中の左右に過ぎの巨木があった。
右側・御父妙日尊儀菩提の杉、左側・御母妙蓮尊尼菩提の杉。
奥の院思親閣祖師堂は“親を思うお堂”。

北側展望台からの遠景。遠く奥には、間ノ岳等が見えた。
頂上東側展望台。眼下に富士川を観、先に駿河湾まで見える。

ロープウエー下り途中で西谷の伽藍群と桜宴が!!
御神木のような古い巨木あちこちに点在していた。

この桜の種類は??
枝垂れ桜で寺を囲むように魅せる景観は、花苑!!
《 身延山&久遠寺周辺の桜 〝4月花XIII〟 》❖ 2024/3/29❖
身延山久遠寺を参拝、見事な簾・枝垂れ桜群に出会えた。
散策・歩いて見延山に登ろうかとも思ったが、時間の都合で止め。
久し振りにロープウェーに乗り身延山山頂に降り立った。
周辺は、昔と変わっていない様に感じだが小綺麗に掃除されている。
初めて登った30年以上前、当時は寺人が足りなかったことだろう。
かつての訪問時混雑を思い起こすと、訪問者も少なくラッキーだった。
感慨深く散策、北側展望台へ。濃いガスに包まれ10m先も見えない状態。
引き返そうと数メートル歩き振り返ると荒沢岳・間ノ岳・北岳までもくっきりと。
驚き、しばし呆然と佇んでしまった。若き頃の北岳登攀を思い出した。
ロープウェー下り途中で観た西谷寺院群の枝垂れ桜、桜絵巻を彷彿とさせた。
バス乗り場までの桜並木も散策者も少なく天候もよく最良の桜鑑賞だった。
唯一、御廟所(日蓮聖人御墓・御草庵跡)周辺を拜観しなかった事。
帰り道、西谷を横目にバス待合所にくだってしまった。
御廟所では、「雫の桜」と呼ばれているミノブザクラを観れた由。
痛恨の極み、下調べを怠った。再訪しなくては・・・。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月12日、記」


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《 雅羅・/・襍録〝桜'24-4〟❖ ’24-102❖ 》

身延桜と糸桜を見比べて観ても・・似てる。
ミノブザクラ(身延桜) バラ科(rosaceae)
学名:Cerasus × furuseana  nothovar. furuseana ‘Minobu-zakura’
Cerasus × furuseana (Ohwi.) H.Ohba
別名:ヤママメザクラ(山豆桜)
ヤマザクラとマメザクラの両種の特徴をあわせもつ交雑種。
開花が進んでも、花弁にはうねるようなしわが残っている。
ミノブザクラは昭和24年植物研究家、古瀬義氏が身延山願満堂で採集。
その樹木を大井次三郎博士が、昭和26年に身延桜と命名した身延山固有種。
山桜系と豆桜との交雑で、山桜の特徴が強い白色系花弁を持ち下向に咲く。
控えめで清楚な花だが、満開時の様は楚々として綺麗と聞く(未見聞)。
身延桜は、久遠寺境内でしか観られない希少・貴重な桜である。
境内甘露門脇、身延山大学図書館脇の斜面(道路寄り)、ご廟所の三ヶ所に現存。

3/29甲府市内から南アルプスを望む。何とも云えない曇り空。

久遠寺の総門。
久遠寺三門。
三門と八重糸桜。
三門の内壁のわらじ・・靴。
参道の石塔、、格狭間の形から江戸期のものか??
参道からの光景。運良く出会えた好景。
本堂に直登する菩提梯(ぼだいてい)と呼ばれる階段。
同行者が階段を嫌い女坂を登り行く。
赤橋を渡って女坂に入った所。
甘露門。門の右手に身延桜が植栽サれている。
時鐘楼。
開基堂。
ノキシノブがびっしりと。
報恩閣前の妙法桜、後方にザレたロープウエイの道筋が見える。
五重塔。
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《 雅羅・/・襍録〝桜'24-3〟❖ ’24-101❖ 》

イトザクラ(糸桜) バラ科(rosaceae)
学名:Prunus itosakura Sieb. 'Pendula'
Cerasus itosakura f. itosakura
別名:シダレザクラ(枝垂れ桜)
枝垂れ桜と云ったほうが一般的か。葉身も美しい。
萼片も可愛い。
花床筒は、エドヒガンの特徴である壺形が見受けられる。
面白い姿を前に、ゆっくりと拜することができた。





上3画像は、仏殿の前の「瓔珞桜」。


上2画像は、祖師堂(報恩閣)傍らの「妙法桜」。




《 身延山&久遠寺の枝垂れ桜 〝4月花XI〟 》❖ 2024/3/29❖
甲府で所要を済ませ神の湯温泉に泊、洞窟風呂という面白い湯に入った。
洞窟の様な所で、サウナに入っている感じで楽しくも面白かった。
甲府周辺の桜は、諸々・未だ開花状態でなくて身延山久遠寺に行くことに。
日蓮宗総本山、身延山久遠寺。雄大な自然の中に歴史的風土が息づいている。
久遠寺と云えば枝垂れ桜。前日からの雨模様、当日は金曜日、が幸運を呼ぶ。
思いの外、拝観客は少なくのんびりと桜と文化財を拝謁し鑑賞に浸った。
久遠寺境内には、樹齢400年余りと云われるしだれ桜の巨木が二本ある。
祖師堂(報恩閣)傍らの「妙法桜」、仏殿前の「瓔珞桜」、
更には、各所に佇む枝垂れ桜の姿、仏閣伽藍と共に荘厳であった。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月10日、記」
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