木漏れ日が差し込む小道を進むと
林床に「ヤブラン」が、楚々と咲き誇っていた。
日陰に綺麗に咲き誇る野生植物が少ない中で、
貴重な存在である。
園芸種とちがって素朴な葉っぱだが、
眺めていると、心なごむ。
これだから散歩は、止められない。
すぐ脇は、民家が迫っているのだが、静かだった。
遠くに、小学校の児童の声が聞こえた。
子供達、同様に可愛い花である。この花は、漢方で「麦門冬(ばくもんとう)と呼び
根を強壮、鎮咳、去痰剤に用いると資料にあった。蔓草のあわただしくも霜枯て藪蘭がただ青々と伸ぶ
・・・土屋 文明・・・里山も秋が深まりつつあるようだ。