《時節感慨・・呟記・・》 2018年7月は、猛・酷暑が早々にやってきた。気候変動か?? 最悪だ、だが更に更に酷い災害に各地は見舞われてしまった。 関東地方は、幸い水害はあまり無かったが、考えさせられる事があった。 今、団塊の世代前後の人々は、次世代の人々に伝えて置くべき事があるやに思う。 庶民の日常生活、些細な出来事でも記録して置く事って大切って思ってきた。 若い頃、記録方法は紙&ペンだった。量がかさむと結構難儀だった、と思い出す。 各地の情報は、新聞等の紙面からで保存も大変だった(全体的に反権力感覚!?!)。 今にして思えば庶民の感受に偏向的(反権力的)に成らざるを得なかった。 今の情報源は、ネットであらゆる面からのものを得られる。これは、重要な変移だ。 この度の水害で思い出した言葉がある。水源涵養保安林という表現。 「保安林とは、水源の涵養、土砂の崩壊その他の災害の防備、 生活環境の保全・形成等、特定の公益目的を達成するため、 農林水産大臣又は都道府県知事によって指定される森林です。 保安林では、それぞれの目的に沿った森林の機能を確保するため、 立木の伐採や土地の形質の変更等が規制されます」(ウィキペディアより引用)。 この保安林等を管理していた上級官庁は厚生省であった。この下に林野庁があった。 この両官庁は、夏休み期間(大学生)に山岳地帯で「監視員・指導員」を雇っていた。 このアルバイトは、山好きには絶好のものだった。森林の状態確認と登山者調査。 おまけに山のガイドも兼ねていた。当時の森林形態はよくよく覚えている。 半世紀近く前までは、日本の山岳地帯裾周辺は、植生・生態系は堅持されていた。 そのために「水源涵養保安林」は、程々に効用されていた、と確信している。 保安林と山間部の堤防計画は、緻密に行われていた。当時から土木技術はすごかった。 大方の水源涵養保安林・土砂流出防備保安林・国有林等が、保全されていた。 所が高度経済成長に関連して市街化が、山間部奥深くに入り込んできた。 更には、観光開発で都市化していった。このことが、特定保安林制度導入に至ったが、 間伐などの手入れの遅れ、水源の涵養や山地災害の防止等の公益的機能が低下して、 保安林に必要な施業を計画的に推進し保安林機能の確保を図ることが遅れてきた。 先般来の国土災害の要因の一端でもあるだろう。更には、縦割り行政の弱点も露呈した。 国土保全・水管理は、国土交通省、自然環境保全が環境省で、相互協力が不十分。 戦後、日本の法体系構築の欠点がさらけ出された。今改革しないでどうするって言いたい。 被災された人たちには無礼だが、今が根本的に改革する時、って信じて止まない。 国土保全、都市計画をもっと根本的に分かりやすく法整備して欲しい。 都市計画法で云う「表土の保全」をもっと広範に森林とも関連付けて頂きたい。 民主党政権が「コンクリートから人へ」などとマスコミがこぞって報道していたが、 ここには、日本国土で最も大切な「緑」が欠落している。 自然との共生は、日本の伝統ではなかったか! 天は、我々に試練を科したのだろうか。 復興は、慎重にだが、もっともっと早急に善後策を講じて頂きたく政府にお願いしたい。 「鎮守の森」これは、真意をついた表現ではあるまいか。 思想信条、自己保身に終始してる代議員・官僚諸氏、マスコミ陣等々、国益って何だ。。。! 災害地の皆さん、体調に留意して、頑張ってください。