《“引地川源泉付近❖2021/2/7❖》 ソシンロウバイ(素心蝋梅); 蝋梅の名前はこの半透明で蝋細工のような花びらから。 茎にはスポンジ状の白い芯があり、これが「素心」の名前の由来 ロウバイの園芸品種。内側の花被片が赤色を帯びない。 ロウバイは花がやや小さく、内側の花被片は赤色を帯びる。 花は強い芳香がある、ロウバイと違い、花の内側も黄色。
《“可愛い草(2)”❖2021/2/6❖》 オランダミミナグサ(阿蘭陀耳菜草); 在来種の ミミナグサ と違い、ヨーロッパ原産の帰化植物。 どこでも見れるおなじみの野草。 ハコベやウシハコベ の花と良く似る。 日当たりの良い場所で良く見られる。全体に毛が多く、茎の上部に腺毛が多い。 葉は、対生し葉の両面に毛が密生する。花弁は、白色5個で、先が2裂する。 萼片は、花弁とほぼ同長、腺毛が密生して粘る。 小梗(花につく柄)は、萼より短く花が密集する。 在来種のミミナグサは、小梗が萼より長く花が垂れ下がり、萼片は花弁と殆ど同長。 園芸品種のセイヨウミミナグサは、葉幅が細く花も大きく花弁が萼片の1.5~2.5倍。
《“可愛い草(1)”❖2021/2/6❖》 キランソウ(金瘡小草); 別名「ジゴクノカマノフタ」とは、地面を這うように葉と花をびっしり広げることによる。 欄のような紫色の花に映る事で「紫蘭草」が訛って「キランソウ」となったとされている。 全体に毛が多く、根生葉が地面に張り付くように這って広がる。 葉は、倒披針形で縁に粗い鋸歯があり、紫色を帯びることがある。 花は、青紫色~紫色で1㎝位の唇形花。上唇は約1㎜、雄蕊より短い。 雄蕊は4個で、うち下側の2個は短い。雌蕊は1個、花柱先は2裂し上下に開く。 子房は上から1/2まで4裂。キランソウは交配しやすく雑種も多いと聞く。 古くより民間薬であり、鎮咳、去痰、抗菌などの作用があると知られている。
《“林床にひっそりと芋片喰”❖2021/2/6❖》 イモカタバミ(芋片喰); 地下の塊茎によって増え、塊茎が節の様に別れるので節根花片喰とも言われる。 葉に短毛がまばらに生え、葉の裏には橙黄色の小点がある。 花は直径1.5㎝位で濃いピンク色、花弁の基部が濃紅紫色をしている。 雄蕊の葯は黄色。萼片の先端に橙黄色の小点が2個ある。 紫片喰は、雄蕊の葯が白色。花色も薄いピンク色。花弁の基部は、やや黄色を帯びる。 近似種のレッド・オキサリスは、毛が短く萼が楕円形で花弁が軟毛で覆われている。 ハナカタバミは、大型で茎に微毛が密生し花の基部は白く、葯は黄色。 江戸時代に渡来した紫片喰に対して芋片喰は、昭和の大戦後に渡来した植物。 カタバミ種は、其々がとてもよく似た花を咲かせる。 芋状の塊茎で増えるために、芋片喰と言う名前が付き、群落を作る様は鑑賞に耐える。 未だ2月初め、まさか咲いているとは!! 見つけた時は一瞬、驚いた。
《“園芸種?!藪椿”❖2021/2/3+1❖》 ヤブツバキ(藪椿); 野生種をヤブツバキと呼び、これから改良された園芸種をツバキと呼び区別するが、 種類としては同じ。海岸近くに多いが内陸でも見かける。日本のツバキ原種の一つ。 ツバキ名は葉が厚い、艶がある事から「厚葉木」や「艶葉木」が訛ったとの説がある。 花は11月末頃から見られるが、開花が盛んになるのは1月末頃からである。 幹は灰褐色~黄褐色で、滑らか。葉は互生、無毛でやや厚く、表面に光沢がある。 葉は、長卵形で縁に低鋸歯があり先が尖る。葉柄は長さ約1㎝。 花は、直径5~7㎝の5弁花。雄蕊は、多数で花糸が中間部で合着して筒状になる。 雄蕊の基部は、花弁と合着し花も筒状。離弁花だが合弁花の様に咲いた形状で落ちる。 花の蜜が多く、花筒の底に蜜がたまる。子供の遊び時に花を取って蜜を吸ったものだ。 サザンカの花は花弁が平開し雄蕊基部だけが合着、筒状にならない。 花後に花弁がバラバラに落ち、雄蕊があとから落ちる。
《“春一番・・梅の花 ”❖2021/2/2❖》 ウメ(梅); 梅は、古くから親しまれてきた木。奈良時代以降、栽培が盛んになった由。 薬用、食用、観賞用にと各地で栽培されてきた。果実の梅干しは日本的だ。 梅品種は、果実収穫の実梅(みうめ)と、花観賞の花梅(はなうめ)に分けている。 身近な里山で見れる梅花は、おそらく400種程度ある園芸品種のひとつだろう。 開花が早い品種、冬至(とうじ)、寒紅梅(かんこうばい)、大盃(おおさかずき)。 花がピンク色の鴬宿(おうしゅく)、林州(りんしゅう)などを思い浮かべる。
《“早くも魅せた黄樹花 ”❖2021/1/30❖》 サンシュユ(山茱萸); 葉より先に黄色い花をつけるサンシュユは、黄色というより黄金色。 江戸時代に薬用として渡来。和名は山茱萸を音読みしたもので訓読みだとヤマグミ。 樹皮は、灰黒褐色で皮が剥がれた後は、淡褐色で細かい縦縞がある。 一般的には、2~3月に葉に先立って、短枝の先に散形花序を付ける。 1つの花序には、小さな黄色の花が20~30個付く。花弁と雄蕊は4個。 花芽は、先が尖った球形で褐色の総苞片4枚が蕾を包む。 別名の春黄金花)のように、葉が出る前に美しい黄色い小花を枝先に20-30つける。 最近は、滋養作用ある漢方薬としてよりも観賞用植物として親しまれている。 この黄金色の花を見ていると、春近し、と感じる。
《“早くも魅せた草花 ”❖2021/1/25❖》 ミチタネツケバナ(路種浸け花); ミチタネツケバナは、帰化植物。種の入った鞘が、花より上に伸びる。 仲間の タネツケバナや オオバタネツケバナは、日本の在来種。 道端等のやや乾燥した場所に生え事等でこの名前があるらしい。 茎は普通、直立し、下部には下向きの毛があるが上部には毛がない。 茎の上部には葉が少なく、下部に纏まって、果期にも根生葉が残る。 葉は、羽状深裂し、小葉は楕円形、頂小葉が最も大きい。 花は白色の4弁花。雄蕊は、普通4個まれに5~6個。萼片は4個。 果実は、花のまわりに上向きに立ってとりまくようにつく。 よく熟すと鞘が紫色になり弾けて種子を飛ばし、鞘がコイル状になる。 未だ1月というのに花を咲かせている。早すぎる!?!
《“地表に落ちた椿花 ”❖2021/1/24❖》 藪椿の花が、役目を果たして地に落花していた。 雨上がりの寒い午後、陽が出てきたが何処と無く淋しく映る。 ハラハラと散る山茶花と違い、椿は重い。 世の中、世界中がウイルス感染で四苦八苦している。 腹をくくって、自分にできる防衛方法を考えねば。。。!
《“キヅタ(木蔦)の実 ”❖2021/1/20❖》 キヅタ(木蔦) ;大和市・泉の森内。 別名に フユヅタ(冬蔦)とあるように気根により樹木などにからみつく。 普通4月頃に紫黒色に熟し完熟するのだが早くもこの時期に??? 気候の変化が激しいのか、木々も変化しているのだろうか??