“何??菫・・清麗”《襍観・/・点描‘16-29》


スミレ(菫) スミレ科(Violaceae)
学名:Viola mandshurica W. Becker var. mandshurica
スミレはひとつの種を表すと同時に世界に400種余り、
日本には56種+αもあるスミレ類の総称でもある。
狭義で単に「すみれ」と呼ばれる種もあるが、識別が難しい。
英語のViolet (Viola)は「紫」を意味する。
名の由来は、花形が大工道具の墨入れ(墨つぼ)に似ているから。

スミレは地上茎がのびて葉が互性する有茎種と
地上茎が発達せず葉や花柄が根もとからでる無茎種とに分けられる。
有茎種にはタチツボスミレやツボスミレ、
無茎種にはスミレやアリアケスミレなどがある。
スミレの花のつくり。。。5個の花弁のうち上の花弁2枚を上弁、
両側の2個を側弁、下の1個を唇弁または下弁という。
唇弁の基部はふつうふくらんで後ろにつきだし、距(きょ)をつくっている。

花名特定が、複雑で難しいので単に「すみれ」種とするm(._.)m(^з^)。


「相模原市、麻溝公園・相模原公園 '16/04/09」




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“初見の花!?!”《襍観・/・野華‘16-1》

日本作出の園芸種、鈴鹿碇草(スズカイカリソウ)か??
学名:Epimedium grandiflorum 'Suzuka'

身辺の森で初めて出会った野の華。
今まで気づかなかったのか、見過ごしていたか??
画像を整理していて気づいた。
辺り周辺は、その時期、イカリソウが極普通に見られる。
其の一寸上の場所に顔を見せてくれていた。
どことなく優しい。可愛いといったほうが良いか!!

ヨウシュイカリソウ(洋種碇草) メギ科(Berberidaceae)
学名:Epimedium x rubrum
外国産のイカリソウを総称してヨウシュイカリソウと呼ぶ園芸品種群。

イカリソウを漢字では「錨草」とか「碇草」と書く。
学名:Epimedium grandiflorum var. thunbergianum
Epimedium grandiflorum Morr. var. thunbergianum (Miq.) Nakai
花形が昔の和船で用いられた四本鉤の錨に似ていると、つけられた名前。
だが、園芸品種「鈴鹿碇草(スズカイカリソウ)」
学名:Epimedium grandiflorum 'Suzuka'の特徴は、
基本種のような碇形の長い距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)がない事。
草丈は20センチから40cm位、葉は2回3出複葉である。
小葉が9枚セットになっており3つに枝分かれした後、もう一度3つに分かれる。
小葉の形はハート形で、花弁は4枚で、花の色はピンク。
属名の Epimedium は地名に由来。イカリソウに転用された。
種小名の grandiflorum は「大きい花の」という意味である。
イカリソウの別名をサンシクヨウソウ(三枝九葉草)とも呼んでいる(葉の形から)。
葉は、花の終わるころに伸びてくるが、3出複葉で、3個に大きく分かれ、
それぞれの先端がさらに3個ずつに分かれて、合計9枚の小葉を付けることが多い。
1本の茎に普通1個の複葉が出る。
小葉の基部は心形で、縁には棘状の鋸歯があるが、葉そのものはやわらかい。
仲間には、シロバナイカリソウ、トキワイカリソウ(常盤碇草)、
ウラジロイカリソウ(葉の裏に細毛がある)、バイカイカリソウ(距がない) 、
ホザキイカリソウ 、キバナイカリソウ、ヤチマタイカリソウ等々。

全草は生薬として知られる。
強壮、強精、血圧低下、健忘症防止などに効能があるとされる。
また、酒として飲まれることもあり、放杖草とか棄杖草と呼ばれる。
飲めば元気になって老人にも杖はいらないという意味。
全草は淫羊霍(いんようかく)という生薬として精力剤としてしられる。
平滑筋が弛緩し陰茎などの血流が増えるなどバイアグラと共通の作用がある由。

「さっぱりと姿を変えた碇草、静かに咲けば春の足音」

“ひと月近く前の遭遇。自分の時間が持てるようになってきた。”
「2016/4/10大和市・泉の森」




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“シロバナタンポポ(2)”《襍感・/・点描‘16-27》


4月10日《襍感・/・点描‘16-24》に“白花蒲公英”を記した。
その後、4月14日に友達登録をさせて頂いているmoonさんの記事を拝した。
シロバナタンポポ(白花蒲公英)の画像が掲載されている。
その最初の画像を拝して“驚愕”であった。
“白花蒲公英”の特徴が見て取れるではないか!!
*  *  *  *  *  *  *  
タンポポには大きく分けて、昔から日本にあった「在来種」と明治以降日本に入って来た「外来種」がある。
又、二つが交配した種類も見つかっている。
見分け方は、花の下側に花を包むように支えている緑色の部分を総苞(そうほう)と呼ぶ。
総苞は、何枚もの鱗(うろこ)状のものが重なってできており、これを総苞片(そうほうへん)という。
総苞片の一番外側の部分が、内側にピッタリとひっついているのが「在来種」。
シロバナタンポポの詳細は、葉は長さ15~20cm、幅3~7cmの披針形で、羽状に中~深裂する。
葉や総苞は淡緑色、葉脈は白い。花茎は高さ30~40cmになり、先端に白色の花を1個つけ、頭花は直径約4cm位。
セイヨウタンポポと同じように単為生殖をする。総苞は開花時には長さ約2cm。
総苞外片及び総苞内片にはトウカイタンポポのような大きな角状突起があるが、
総苞外片は卵状長楕円形または卵形、内片より外片は短い。
上部の角状突起は、とても目立つ。総苞外片は開花期~結実期に外側にカギ状に反り返る。
よく似た仲間のキビシロタンポポは総苞外片に角状突起がなく反り返らず、高さは30cm程度以下。
外来種の“セイヨウタンポポ”
ヨーロッパ原産。花の大きさは径3~5cm、豪華に見える。総苞片は蕾(つぼみ)のときから下向きにそり返る。
内側にある総苞片の色は濃い。果実はミルクコーヒー色。
“アカミタンポポ”
ヨーロッパ原産。地中海側に分布する。花の大きさは径2~3cm。
総苞片は蕾(つぼみ)のときから下向きにそり返る。葉の切れ込みが深いものが多い。
最近、都市部では、“アカミタンポポ”がセイヨウタンポポより多くなっている由。
*  *  *  *  *  *  *  
以上、シロバナタンポポの特徴を記してみた。
花の開花状態(満開)から花片が落ちる少し前を見せている1枚の画像(写真)。
見事、そして顕著にあらわれている姿、中々撮れるものではない。
感謝を込めて。勝手にも掲載させていただいた。




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“いろはもみじ”《襍感・/・点描‘16-26》

イロハモミジ(いろは紅葉) ムクロジ科(Sapindaceae)
学名:Acer palmatum Thunb. var. palmatum
別名:モミジ, タカオモミジ, タカオカエデ, イロハカエデ
(1・2・3・4,古い画像の寄せ集め)
雄株の花(真下から見たもの)。
雌株についた種子。
(くるくると回りながら落ちて来る)


イロハモミジ(いろは紅葉)といえば秋の紅葉を思い浮かべるだろう。
古刹や古い建物に深紅の紅葉が映える。
だがこのモミジの花って意外と見逃してしまっていまいか!?!
我が家の裏山にある「いろは紅葉」、その樹と遊んだのを思い出す。
先日、訪問先でそんな情景とであった。撮影機材を全く持っていなくて(泣)。
注意深く見ると、沢山・・房状に小さい花をつけた面白い形の花が見えた。
カエデやモミジの仲間の中で一番色鮮やかに紅葉するのがイロハモミジである。
それ故か、公園や神社仏閣で持てはやされ、風物詩ともなっている。
だが、イロハモミジの中には黄色に黄葉するものもある。
又、黄色~赤へと変化するのもあって、赤に変わった時の色は、鮮やかな深紅。
環境・生育条件、個体差によるらしいが中々趣があっていい。
春先、画像の様に雄株には、可愛い花を咲かせる。
雌株の木には種が付く。風に飛ばされクルクル回り落ちていく種の姿は風情がある。
興味深いが、意外と知られていない様にかんじる。
裂けた葉の数がイロハニホヘトと数えて・・・!で名前がついた由。
自生種は、低山の林内に生え、高さ15mになる落葉高木。
葉は対生し長さ3.5-6cm、小型で深く5-7裂する。粗い鋸歯と長さ2-4cmの葉柄を有す。
秋に紅葉する。枝先に暗紅色の花を多数つける。
果実は長さ1.5cmほどで、ほぼ水平に開く翼を有する。
本州(福島以西)・四国・九州、で自生種が見られる。
先日のモミジ「若葉と可憐な花」、正しく春模様!!
沢山花を付けていたが、行きかう人々は、素通りであった。

「筑波山麓にて 2016/4/8」




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“まむしぐさ!?!”《襍感・/・点描‘16-25》

マムシグサ(蝮草) サトイモ科(Araceae)
学名:Arisaema serratum, Arisaema japonicum Blume
別名:テンナンショウ、カントウマムシグサ、ムラサキマムシグサ


お決まりの近間の森を散歩していると、マムシグサと思しき1茎を見つけた。
テンナンショウの仲間は、混雑種が多々見かけられると聞いている。
ムラサキマムシグサとユキモチソウの混雑種は、よくあるらしい。
色でも区別する。緑色種は、アオマムシグサ、紫褐色はムラサキマムシグサ。
ホソバテンナンショウ(学名:Arisaema angustatum)葉の形で特定!!
ミミガタテンナンショウ(学名:Arisaema limbatum)
≪仏炎苞部分の先端の両脇が耳のように横に張り出しているのが特徴≫
コウライテンナンショウ(高麗天南星)、学名:Arisaema peninsulae
マムシグサと比べ葉が小さく茎の上まで広がる。
コウライ(高麗)朝鮮半島に多く「天南星」とは中国で夜空に広がる星の意味。
ユキモチソウ(雪餅草)、学名:Arisaema sikokianum
花の外側の仏炎苞(ぶつえんほう)の中に先端が丸く膨らんだこん棒状のものがある。
これを白い餅に見立てたのが名前の由来とか、、、。
コウライテンナンショウやマムシグサ、ムサシアブミと同じく、苞の中に実ができる。
マムシグサとは、余り好きな名前ではないが、ユキモチソウとは、良い命名では!!
テンナンショウ属は、姿形が似ていて、おまけに交雑も多く厄介な草である。
まとめて・・・マムシ草って称している。


「大和市・泉の森 2016/4/3」


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“白花蒲公英”《襍感・/・点描‘16-24》

シロバナタンポポ(白花蒲公英) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Taraxacum albidum Dahlst.


シロバナタンポポ(白花蒲公英)
「蒲公英」この漢字をたんぽぽって読めといわれても・・・・?
語源も定かでない。ただ読み方が独特故、覚えられる利点がある^^)。
関東では、ごく普通にみられるタンポポは黄色だが、
関西以西では、ごく普通に白花もみられるらしい。
「タンポポ」名の由来は、お馴染の球形種の姿が、槍等の練習用に使うタンポから。

葉は淡緑色で倒披針状線形、長さ15-20cm、幅3-7cm、羽状中裂する。
花茎は開花時に葉と同調かそれより長い。
頭花は4cmで、白色で裏面に灰色の広い帯がある小花をつける。
そう果は褐色で長楕円形、長さ4mmで、長さ7-10mmの冠毛をもつ。単為生殖をする。
自然分布は、本州(東京以西)・四国・九州

タンポポの仲間には セイヨウタンポポ、タカネタンポポ、ミヤマタンポポ、
エゾタンポポ、コウリンタンポポなどがある。

シロバナタンポポの綿毛のついた種子、タンポポと区別は難しい。
近似のキビシロタンポポ(学名;Taraxacum hideoi)は、岡山県と広島県東部に分布。
総苞外片に角状突起がなく反り返らず、
高さは30cm程度以下と低く、葉もあまり立ち上がらない。
キビシロタンポポは、中心部が濃い黄色味を帯びる。
また、種子の色はキビシロタンポポの方が、色濃く、黒褐色である。
更に今一つよく似た種にウスギタンポポというのがあって、東北地方に分布する。
オクウスギタンポポ(奥薄黄蒲公英) 学名、Taraxacum shinanense
特徴: 草丈20~25cm。
葉は倒披針形~披針形で、長さ20~30cm。羽状に深裂するか歯牙がある。
頭花は花茎の先に1個つき、淡黄色で中心部は黄色、径約4cm。
総苞片は反り返らず、外片は卵形~広卵形で、先が赤味を帯びることも多い。
(別名:ナンウシロタンポポ)分布: 本州(東北~関東地方北部)
**キビシロタンポポ、オクウスギタンポポの画像が無い(借りに行かなかった)**

「伊東市・さくらの里 2016/3/26」


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“春・・「伊豆の桜」!?!”《襍感・/・点描‘16-23》

イトウザクラ(伊東桜) バラ科(Rosaceae)
学名:Prunus x yedoensis cv.
大室山を背景に・・・何処となくゆったりと!!
(伊東桜)

伊東市・伊豆高原「さくらの里」で観た地元の桜。
静かに「花見」を・・・歳とったか??人込みを好まなくなった。
梅雨時の紫陽花の下調べを兼ねて伊東を訪ねるのが恒例に。
伊豆と云えば「河津桜」が知られているが、伊東桜という種類もある。
伊東市の城ヶ崎で発見されたソメイヨシノ系統の品種。
ソメイヨシノと比べ花は白で、わずかに早く咲く。栽培品は少ない。
「さくらの里」は、将来を見据えてか?? 樹木の間隔を広くとっている。
それ故か、広々ゆったりと観賞できる。
今年の花見は、春めき(足柄桜)、おかめ桜(紅山桜)、イトウザクラ(伊東桜)
以上の3種類で〆。

「伊東市・さくらの里 2016/3/26」


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“里の野草!?!”《襍感・/・点描‘16-22》

ハナダイコン(花大根) アブラナ科(Brassicaceae/Cruciferae)
学名:Orychophragmus violaceus (手前の4弁花)

ナズナ(薺、ナズ菜) アブラナ科(Brassicaceae/Cruciferae)
学名:Capsella bursa-pastoris (後の花)

伊豆高原・大室山眼下に「桜の里」なる公園がある。
年間を通してなにがしらの桜が咲いている!!が特徴の公園。
「花見」の季節と云う事もあって、其処は賑わっていた。
その近くに「池」と云う場所があって、地元の桜・花園。
昨年、偶然に知った所。それも楽しい「おかめ桜」が拝める。
その桜を観に出掛けたのだが、ある樹は、葉桜、ある樹は、蕾??
残念だった。しかし、素朴な野草の「いけばな」に出逢えた。
野の自然景観・・・野草に出合えてそれだけで満足出来た。
身近な里山は、手入れ(下草刈り)をしすぎると思うのだ。

ハナダイコン(花大根)
別名・別読み: ショカッサイ(諸葛采)、オオアラセイトウ、ダイコンバナ、ムラサキハナナ
江戸時代に中国から持ち込まれ、生命力が強いため野生化し日本中に帰化。
花の形が ダイコン の花に似ていることから来た名前。
別名のショカッサイは、諸葛孔明が成長が早いことから戦争中に陣地に植え、食料にしたことによる。
似た名前で勘違いされるのに ダイコンソウ や オオダイコンソウ 、 ミヤマダイコンソウ 、がある。
高さは30~80cm。根生葉と下部の葉は羽状に深裂する。頂裂片が大きく、基部は心形。
上部の葉の基部は茎を抱く。花は淡紫色~紅紫色で直径2~3cm。野に咲く花、そのもの
別名オオアラセイトウと言うが、大型のアラセイトウ Matthiola incana(紫羅蘭;E.Stock)の意か??
「あらせいとう」ってなんだろう意味不明である。
一説には、アラセイトウとは「葉ラセイタ」の転訛、葉がラセイタ(ポルトガル語でラシャの意)に似るに由。
『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 春之部」に、
「あらせいたう。こいむらさき葩(はなひら)四枚づゝニ咲。なつかしき香(か)ふんふんとせり。
実ハ小角(さゝげ)のごとし」とあるのだが・・・よく分からない。


ナズナ(薺、ナズ菜)、別名: ペンペングサ
春の七草の一つ。ナズナの仲間には、イヌナズナ・マメグンバイナズナ・タネツケバナ等がある。
ペンペングサの名前の由来は、このハート形の種の軸を、付け根より少し引き抜いて、
グラグラ動きやすい状態にしてから振ると音を立てることから。
別名!!  ペンペングサ・ピンピングサ、シャミセングサ・バチグサ、スモトリグサ、ムシツリグサ・カニトリグサ、オムスビグサ、スズメノダラコ・ヂヂノキンチャク・ババノキンチャク、カラナズナ、コチナ(東風菜)
ナズナ属には、地中海・ヨーロッパ・西アジアを中心に約5種が知られる。日本では、そのうち1種だけが観れる。 
和名のなずなは、撫で菜の転(撫でたいほどに可愛い)か??
別説では、夏無(なつな)の転訛、夏には枯れて無くなる。
ペンペングサとは、果実が三角形で長い柄があり三味線の撥に似てるとか、風に揺れたときの音から等々。
深江輔仁『本草和名』や源順『倭名類聚抄』に、「和名奈都那」とある。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』では、ナヅナ・バチグサ古歌 メナヅナ奥州 シヤミセングサ
スモトリグサ越後 ペンペングサ江戸 ピンピングサ讃州 ムシツリグサ仙台 カニトリグサ豊後」とある。
春の七草の一。
「羹(あつもの)とし、あへ物、ひたし物に用ひてよし。
・・・種子を取り蒔きたるは殊更うるはしく味もよし」(宮崎安貞『農業全書』1697)。


「伊東市・池 2016/3/26」


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“春や草!?!”《襍感・/・点描‘16-20》

ミスミソウ(三角草) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Hepatica nobilis var. japonica
Anemone hepatica L. var. japonica (Nakai) Ohwi
別名: ユキワリソウ(雪割草)
こちらは、スハマソウ(州浜草) か???
学名:Hepatica nobilis var. japonica f. variegata
別名・別読み: ユキワリソウ(雪割草)、ミスミソウ
イカリソウ(錨草) メギ科(Berberidaceae)
学名:Epimedium grandiflorum Morr. var. thunbergianum (Miq.) Nakai
ウラシマソウ(浦島草) サトイモ科(Araceae)
学名:Arisaema urashima H. Hara


三寒四温なのだろうか?? 気温変化が複雑!
桜の開花も入り乱れているようだ、列島的に^^)。
地表近くを眺めると、野草はしっかりと、順繰りに、顔を見せ始めた。

ミスミソウ(三角草)
落葉広葉樹林の林床に生える多年草。径約1-1.5cmの花を咲かせる。
色は白色・淡紫色・淡青色・淡紅色。
自生地は本州(中部地方以西)・九州北部
絶滅危惧ランク≪準絶滅危惧 (NT)≫種である。

早春に雪を割るようにして咲く雪割草の由来だが同名にサクラソウ科にもユキワリソウがある。
山岳地での「野の花」・・春一番だ。

三角草の花弁は、6枚~7枚以上と色々だ。色も白~赤~青と色が多い。
同族種にオオミスミソウ、スハマソウ、ケスハマソウがある。
スハマソウ(州浜草)
ミスミソウの変種で、葉先がミスミソウは尖るのに対し、スハマソウは丸まっている。
スハマの名は、堆積した土砂が水面上に現れた洲で入り江を構成したものを「州浜」と呼び、
葉の形がこれを意味するというのが通説だが、葉の模様にも着目したい。
ミスミソウ等が、ユキワリソウと別名されるは! 
関東平野に降る遅い春の降雪頃に一致する。その光景にミスミソウはぴったりだ。

イカリソウ(錨草)
高さ20-40cmの夏緑性の多年草。葉は、広卵形で薄い紙質の小葉を出す。
成長した葉の表面は無毛で、裏面には微毛があり多くは粉白色を帯びる。
花は直径4~5cm、葉より早く、あるいはほとんど同時に開く。
花びらの基部から距と呼ばれる細い管が四方にのび、先の少し膨らんだ部分に蜜がある。
明るい雑木林や杉林、土手の草むらにかたまって生えている。
紅紫色または白色の錨を思わす特徴的な花が咲き、夏や秋には三つ股に枝分かれする葉が見える。
花の形が船の碇(錨)に似ているので名付けられた。花色は白、クリーム、淡紅色、淡紫色等がある。
昔から強壮剤として有名、今でもユンケルに使われている由。
錨草の仲間;白花イカリソウ・常盤イカリソウ・梅花イカリソウ・穂咲イカリソウ・黄花イカリソウ。
薬草としても知られ、効用は強壮、強精、血圧低下、健忘症防止などとても用いられる。
酒として飲まれる。放杖草とも棄杖草とも呼ばれる(飲めば元気になり老人も杖はいらない意。


ウラシマソウ(浦島草)
同じサトイモ科テンナンショウ属には、マムシグサ、ムサシアブミ、コウライテンナンショウ、
アムールテンナンショウ、ヒロハテンナンショウ、ホソバテンナンショウ、ミミガタテンナンショウはある。
高さ30~60cmで球茎には子球が放射状に5列に並び、春から晩春に地上に葉と花序を展開する。
普通、葉は一枚で偽茎部が短く、小葉は11~17枚ある。
本州西部から九州、および朝鮮半島南岸の島には母種の南国ウラシマソウがある。多年草。
北海道(南部)・本州・四国(北部)の林下や林縁に自然分布している。
日本固有種。花穂の先が糸のように細長く伸び垂れ下がっている。
この形態を浦島太郎の釣り糸に見立てた名ずいた由。不思議な姿だ。近縁種にヒメウラシマソウがある。

*  *  *  *  *  *  *
なんだかんだ・・・と雑務に追われ野の花をめでる機会が少ない。
現役引退したはずが・・・お声がかかる内が花だ^^)なんて思って散歩出来ることに感謝。
全き同じ場所に姿を見せるのだが、微妙に姿は変わっている。この微妙感がいい!!


「大和市泉の森 2016/3/21」

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“春めき!”《襍感・/・点描‘16-19》

アシガラザクラ(足柄桜) バラ科(Rosaceae)
学名:Cerasus 'Harumeki'
「 ハルメキ(春めき)」と品種登録されている。
踊っている・・・!!
落葉の絨毯の上に1本だけ見える。
当日は、曇っており観賞者もいなくて。。。
しばし佇んでしまった^^)。

愈々!!の季節到来。各地で盛り上がり始めるだろうか!!

全国区的に、早咲き桜は「河津桜」が知られているか???
神奈川県内では、「玉縄桜」が最初で次に「河津桜」ではなかろうか。
その次に咲き始める桜に「神奈川特産園芸種、春めき」がある。
この桜、ほのぼのと瀟洒^^)。ここ数年原木を拝みに行っていない。

花・樹の由來を記して見ると、
アシガラザクラ(足柄桜) バラ科(Rosaceae)
学名:Cerasus 'Harumeki'
「 ハルメキ(春めき)」と品種登録された。
農林水産植物品種登録によると;
春めき【ハルメキ】(観賞樹)
※登録写真はありません 登録番号 第8100号※
登録年月日 2000年 3月 30日
農林水産植物の種類 さくら
登録品種の名称及びその読み 春めき、 よみ:ハルメキ
品種登録者の名称 古屋富雄
品種登録者の住所 神奈川県南足柄市(以下略)
登録品種の育成をした者の氏名 古屋富雄
登録品種の植物体の特性の概要
この品種は,出願者の親戚が所有する無名実生種の枝変わりであり,
花は一重咲で淡紫ピンクの地色に紫ピンク色のぼかしが入る中輪花である。
樹形は盃状,樹高は亜高木性である。樹幹の色は灰褐色,皮目及び枝の太さは中,色は灰褐色,分枝性は中である。
葉全体の形は楕円形,先端の形は尾形鋭尖形,基部の形は円形,葉縁(鋸歯)の状態は浅,鋸歯の形は二重鋸歯,
先端は鋭形,葉の長さ,幅及び厚さは中,蜜腺の有無は有,位置は葉柄上部及び葉身基部である。
花序の形は散形状,花数は多である。蕾の色は鮮紫ピンク(JHS カラーチャート9505),
花の向きは横向き,形は一重咲,開き方は平開形,大きさは中輪,
花の色は淡紫ピンク(同9501)の地色に紫ピンク(同9503)のぼかしが入る,
花弁全体の形は卵形,花弁の切れ込みは少,基部の形は鈍形,花弁の脈の色は目立たない,数は5枚である。
雌ずいと雄ずいとの長さの比は同,雄ずいの数は中,がく筒の形は盤状形以外,盤状形以外のがく筒の形は鐘形,
がく筒の毛は中,がく裂片の形は広卵状三角形,花柄の長さは極短である。
花の香りは有,通常開花期は早で,育成地(神奈川県南足柄市)では3月中旬である。
「ケイオウザクラ」と比較して,葉全体の形が楕円形であること,花の香りが強いこと等で区別性が認められる。
登録品種の育成の経過の概要
この品種は,平成3年に神奈川県南足柄市の出願者の親戚が所有する無名実生種から枝変わりを発見,
以後,出願者のほ場(南足柄市)において,増殖を行いながら特性の調査を継続し,
8年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したもので、出願時前の名称は「足柄桜」であった。

      *    *    *    *    *    *    *    *    

足柄桜の発祥・育成の地、南足柄市の狩川の両岸に約700mの遊歩道「春木径(はるきみち)」、
「幸せ道」、それと開成町側のふくざわ公園等で「春めき」と「菜の花」が同時に咲き誇る。
3月中旬頃が、見ごろ。堤防上の遊歩道(1周 1.5km)を富士山を背景に咲く花を愛でるのです。 
南足柄市は、神奈川県の西端に位置している東西約12km、南北約9kmの広がりを持っている。
北は山北町、東は開成町、南東から南にかけて小田原市及び箱根町に、西は静岡県小山町に接しており、
都心から約80km、横浜から約50kmの距離にある。
狩川沿いFUJIFILM工場の東側「春木径(右岸)と幸せ道(左岸)」(狩川大泉河原橋より神崎橋の両岸)
南足柄市は、「足柄山の金太郎」のふるさととして有名だが、足柄山という山は存在しない^^)。
南足柄市の最高峰の金時山(1213m)を中心として、
東方の明神ヶ岳にのびる箱根外輪山、矢倉岳(870m)などを総称して「足柄山」と俗称している。
金太郎は、この山々を自分の庭のようにして、山に住む動物たちと遊んだと伝わる^^)。
3月中旬頃にソメイヨシノよりは一足早い「春めき桜」が見頃を迎える。
春めき桜は、南足柄市内の農家などで彼岸の頃に咲いていた桜の枝から育成し品種登録された新しい桜。
カンヒザクラとシナミザクラの交雑種の一つとされており、従来は足柄桜と呼ばれていた。
狩川右岸の「春木径」の由來;
南足柄市名誉市民であり、富士フイルム株式会社の創設者であった
春木榮氏が平成12年(2000年)10月25日に101歳で逝去された。
春木榮氏は、南足柄市勢の発展と富士フイルム株式会社の伸展に大きく貢献された方。
春木榮氏が尽くされた偉業を偲び、永く後世に伝えるため、
この創業の地に101本の「春めき」桜を植裁、憩いの場とし、この地を「春木径」と名付けられた由。
今では、見事な桜並木に成長している。その5年後に対岸にも植えられ、現在は171本になった。
よくよく見ると対岸、幸せ道の桜の木は、小ぶり、5年の差が現れている。
春めき桜は、例年、3月中旬に見頃を迎えるらしい。今年はどうだったのだろうか??
春めき桜は淡いピンク色だが、満開を過ぎるとピンク色から白色へと変化するらしい。
春めき桜も河津桜と同様に8分咲きの頃が一番の見頃かもしれない??

JAかながわ西湘の福沢総合選果場の丘陵斜面にも春めき群が見られる。
丘陵の斜面に雛壇のように植えられており、一味違った桜風景を楽しめる。
ここに植えられている春めき桜は、有志が植樹したものだそうだ。
春めき桜の根元には植樹した人との名前が書かれている。
「結婚記念 ****」と書かれている春めき桜もあったりして。

「春めき」桜の特徴に、香りがある・・・控え目だが。
宴・・・闌を離れて、静かにひっそりと楽しめる「春めき」桜である。
「春木径」にて拝みたいのだが、、今年もまた近間の公園で拝んだ。

「綾瀬市城山公園 2016/3/12」


#ブログ #花

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