《雅羅・/・襍懐古〝山の花Ⅸ〟❖ ’24-222 ❖》

イワウメ(岩梅) イワウメ科(Diapensiaceae)
学名:Diapensia lapponica L. var. obovata
別名:フキヅメソウ、スケロクイチヤク。
※  イワウメ科イワウメ属の常緑小低木。高山植物。※
植物名は、岩場に生え、花がウメに似ていることでついた。
高山帯の岩棚や岩隙に生える常緑の小低木だが、苔のようにも見える。
岩場で多数分枝しながら這う様に細い枝を張り広げる。
枝高3cmほどで密、群落をつくる姿は自己防衛してるようだ。
初夏に、華やかな花々に先駆け、低い丈に見事な花を上に向けて開く。
その姿は、高山植物といった風格を漂わせる。
葉は、ほぼ無柄。茎に密な螺旋状に葉は互生し厚い革質で光沢がある。
長さ0.6-1.5cm、幅2-5mmの倒卵形で全縁、先は円い。
基部は次第に狭まってやや茎を抱く。
表面は濃緑色~帯褐色で中脈はくぼみ、裏面は淡緑色。
枝先に短い花茎を伸ばし黄色味を帯びた白色花を上向きに1個付ける。
萼は緑色で5裂し、裂片は長さ5-7mmの長楕円形で直立する。
萼に接して2-3個の楕円形の苞がある。
花冠は短い鐘形で5中裂し裂片は卵円形で先に微歯がある。
花冠は盛りが過ぎると赤みを帯びる。
中心の黄色い5個の雄蕊がよく目立つ。
花糸は花筒上部に付き花冠裂片と互生する。
仮雄蕊はない。子房は上位で3室、柱頭は3個。
咲き始めから淡紅色の花を付けるものが紅花岩梅。
葉の幅が2mmに満たない細いものを細葉岩梅。
《 赤岳登山で見た花〝岩梅〟8月草花Ⅸ  ❖ 1962/夏 ❖ 》
赤岳周辺も高山植物の宝庫でもある。
横岳から硫黄岳にかけての花々は、見事・・華麗だが。
真教寺尾根から県界尾根も見どころがある。
意識しないと鎖場が多い尾根上部、花を鑑賞する暇はないか。

「令和陸年(皇紀2684年)8月9日、記」
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