《雅羅・/・襍懐古〝山の花Ⅶ〟❖ ’24-220 ❖》

クモマナズナ(雲間薺) アブラナ科(Brassicaceae /Crucifera)
学名:Draba sakuraii var. nipponica
別名:タカネナズナ(高嶺薺)、ミヤマナズナ(深山薺)
亜高山~高山帯の岩場などに生える多年草。
岩場の隙間やくぼみにへばりつくように生えている。
草高9~15 cm程。茎は株立ちになる。
根出葉は、へら状線形~倒披針形。
上半部に深い鋸歯、表面は光沢がある。
葉にはふつうの毛、2つに分かれる毛、
そして「星状毛」が密生している。
花をつける茎には数枚の茎葉が互生。
花をつけない茎は1cm~2cmの
ごく短い数枚の葉がかたまってつく。
葉は、基部で茎を抱いている。
縁には細長く尖ったギザギザ(鋸歯)がある。
花は短い花序の先に付く。
花弁は白色で倒卵状楕円形。
長さ6ミリ程の4片花。
中部地方に分布する。日本固有変種。
八ヶ岳では稜線で見られる。
クモマは「雲間」で高山を意味する。
アブラナ科の果実の形は色々ある。
楕円形、円柱形、ハート型等々。
こういう果実を「角果」と呼ぶ。
花期は6月~8月上旬。絶滅危惧 Ⅱ類 VU種。

《 赤岳登山で見た花〝雲間薺〟8月草花Ⅶ  ❖ 1962/夏 ❖ 》
赤岳から硫黄岳の縦走路沿いでは高山植物が多く見られる。
山のアルバイトで八ヶ岳全山くまなく歩いた(大学・学部時代)。
夏以外の季節では、横岳の大同心、小同心の登攀に結構かよった。

「令和陸年(皇紀2684年)8月7日、記」
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