今年の読書(105-2)『女王国の城』(下)有栖川有栖(創元推理文庫)
Sep
14
(上)巻で殺人事件が起こり、(下)巻でも、続けて二人の<人類協会>の会員が殺害される事件が起こります。
推理小説ですので、細かいことは書けませんが、最後は英都大学推理研究会の江神部長の推理で、犯人を追求、11年前に起こった迷宮入りの密室自殺事件とも解決に至ります。
(上)巻を読み終えた <コメント> でも書きましたが、不必要と感じる(知識の見せびらかし)的な台詞が多く、わたし好みの推理小説の構成ではありませんでした。
奇しくも文庫本のあとがきに、・・・私の書くものにありがちなのだが、前半は物語の展開がゆるやかだ。そのために上巻が<静の巻>、後半が<動の巻>といった趣になっている。上巻を読んで「動きが少ない」と不満を抱かれはしまいかと案じるが、どこで物語が弾けるか、<静の巻>にどれだけ伏線が貼られていたのか、最後までお読みいただいて、「なるほど」と納得していただけることを祈る・・・、と著者自ら書かれていました。
有栖川ファンとしては、この流れがいいのでしょうが、わたし的には「なるほど」という感想もなく、ただ読み疲れが残りました。
よほどのことがない限り、著者の作品からは遠ざかりそうです。
Posted at 2012-09-14 14:57
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Posted at 2012-09-15 00:34
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