今年の読書(28)『恋する空港 あぽやん2』新野剛志(文春文庫)
Mar
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著者は立教大学社会部卒業後、旅行会社に6年勤務したあと、突然周囲に無断で失踪し、3年間ほどホームレス生活を経験しています。
<あぽやん>というのは、あぽ(APO)=「空港(Airport)」の略語から派生した旅行業界用語で、旅行代理店に籍はありながら、空港の案内係に移動した人々を指しています。
<あぽやん>について文中著者は、<ツアーの国内最後の砦となる空港所で、あらゆるトラブルを解決してゆくスーパーバイザーを、賞賛をこめてそう読んでいたが、いまでは空港でしか使えない社員、とでもいうような、見下した意味合いで使うことが多い>と、書かれています。
大航ツーリストに勤めるスーパーバイアーの<遠藤慶太>は、グァム支社から移動してきた新人<枝元久雄>の上司として受付業務を訓練させていますが、空港ならではのトラブルに巻き込まれながら業務をこなしてゆく姿が、連作の物語として6話収められています。
主人公の「僕」という表現と、<遠藤>という名前の使い分けが分かりづらい所もありましたが、著者の経験を生かした業界モノとして楽しく読めました。
Posted at 2013-03-02 03:05
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Posted at 2013-03-02 13:10
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Posted at 2013-03-02 14:00
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Posted at 2013-03-03 00:37
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Posted at 2013-03-03 03:53
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Posted at 2013-03-03 13:58
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