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- 今年の読書(58)『幻想郵便局』堀川アサコ(講談社文庫)
著者は、2006年『闇鏡』にて、第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビューした作家で、この『幻想郵便局』も、分類的にはファンタジーノベルで、癒し系の物語りです。
就職先が決まらない<安倍アズサ>は、狗山のてっぺんにある登天郵便局にアルバイトとして務めることになりますが、不思議な人々や現象と遭遇してゆきます。
登天郵便局は、黄泉と現世をつなぐ希少な場所にあり、黄泉の出先機関としての役目を背負っています。
本来は<狗山比売>の社があった場所なのですが、追い出された<狗山比売>が封印をとかれ、再び戻ってひと悶着が起こります。
地獄にも極楽にも行けない<真理子>に取りつかれる<アズサ>ですが、<真理子>が殺された事件を解決したりと、「探し物をみつける」という特技が生かされ、ほのぼのとした登場人物たちともども楽しめた一冊でした。
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