一条天皇中宮・藤原彰子に女房として仕えていた<紫式部>の原作だと言われています『源氏物語』は、通常54帖の構成です。
登場人物は500名を超し、70年余りのできごとが書かれた長編で、800種の和歌を織り交ぜた典型的な王朝物語りで、日本文学史上最高傑作と評されています。
その『源氏物語』の各帖を原典として、9人の作家たちがそれぞれの解釈や思い入れで書き直したアンソロジーとして組まれています。
谷崎潤一郎や円地文子、瀬戸内寂聴たちが現代語訳を出していますが、桐野夏生(1951年生まれ)を除くと、みな1958(昭和33)年以降に生まれた人たちばかりの構成です。
どの作家たちも読み慣れていますので、書かれている文章は「やはりねぇ」と感じさせ、各自の個性が良く出た文体と解釈が楽しめました。
9編中8編までが光源氏(17歳~48歳)が主人公ですが、最後の『浮船』だけが薫(27歳)を主に据えた物語りでした。
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Posted at 2013-05-19 15:10
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Posted at 2013-05-20 00:19
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Posted at 2013-05-19 20:18
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Posted at 2013-05-20 05:41
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Posted at 2013-05-22 09:18
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Posted at 2013-05-23 00:13
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