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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(91)『そこのみにて光輝く』佐藤泰志(河出文庫)

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今年の読書(91)『そこのみに...
没後20年が過ぎ、熊切和嘉監督映画『海炭市叙景』で見直された作家<佐藤泰志>の唯一の長編小説です。
1990年10月、自ら41歳の人生に幕を下ろした著者の作品は絶版になっていましたが、2007年に個人出版社クレインが作品の刊行を行い、映画化が後押しをして、文庫本で出版されています。

芥川賞候補が三回、文學会新人賞・新潮新人賞・三島由紀夫賞の候補に名を挙げながらも、受賞は逃しています。

著者の出身地北海道らしい港町を舞台に、親と子、男と男、男と女の出会いを通して、家族とは人間の愛情とは何かを問いかけ、非常に読みやすい文体で綴られています。

厳しい極寒の中で生き抜く人間の夢と希望を、現実的な目線でまとめあげおり、20年を隔てた作品とは感じませんでした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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エメラルド
Commented by エメラルド
Posted at 2013-07-22 13:18

もっと長生きしていろんな作品を書いてもらい読んでみたかったですね。

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2013-07-23 00:55

多くの賞の候補になりながら、表舞台に出れなかった不遇の作家の一人ですね。
人間関係を大事にした話しの構成は、見事でした。
機会があれば、他の作品を読んでみたいと思います。

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