今年の読書(115)『異界を旅する能』安田登(ちくま文庫)
Sep
16
歌舞伎の世界とは違い<能>は広く世間に門戸を開かれており、著者自身が27歳で「ワキ」を選んでの体験談があるだけに、実に分かりやすい文体で読み進めました。
「ワキ」と「シテ」の掛けあいで<能>は進みますが、それはお互いが異界の存在(あの世・この世)として、「神話的時間」を共有するとともに精神的な安らぎが得られることに尽きるようです。
異界に出会うためには「旅」が必要で、後半は芭蕉や夏目漱石を例に挙げ、<能>の世界観を分かりやすく述べられているのには、引きずり込まれてしまいました。
Posted at 2013-09-19 10:51
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Posted at 2013-09-20 01:00
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