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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(115)『異界を旅する能』安田登(ちくま文庫)

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今年の読書(115)『異界を旅...
<能>の世界には、「シテ」と「ワキ」が存在するのはよく知られていますが、脇役である「ワキ」の存在を、<能>の世界から分析された一冊です。

歌舞伎の世界とは違い<能>は広く世間に門戸を開かれており、著者自身が27歳で「ワキ」を選んでの体験談があるだけに、実に分かりやすい文体で読み進めました。

「ワキ」と「シテ」の掛けあいで<能>は進みますが、それはお互いが異界の存在(あの世・この世)として、「神話的時間」を共有するとともに精神的な安らぎが得られることに尽きるようです。

異界に出会うためには「旅」が必要で、後半は芭蕉や夏目漱石を例に挙げ、<能>の世界観を分かりやすく述べられているのには、引きずり込まれてしまいました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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エメラルド
Commented by エメラルド
Posted at 2013-09-19 10:51

能の世界については、ほとんど知ることが出来なかったのですが、扉を開いてくれそうな一冊です。

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2013-09-20 01:00

解説に登場する題目も多く、なんとなく能の世界が垣間見れる一冊でした。

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