駅までの通勤路にある某住宅の壁塗りを、丁寧にされている職人さんがおられます。
玄関周りの塀の補修としてのモルタル塗りに、下地塗りから1ヶ月は要しています。
建物の壁・床・天井や、写真のようにモルタル塀などを、コテを用いて仕上げるのが左官職人の仕事です。
伝統的な在来工法の日本家屋の壁は、貫などを通して竹などで編んだ格子状の小舞下地の両面に、藁などを混ぜた土を塗り重ねて土壁を仕上げました。
下地塗り・中塗り・仕上げ塗りと、乾燥させながら積み重ねていきますので、工期的が長くかかり、ボードなどを使用する乾式工法に取り替わりました。
化学物質の影響でシックハウスなどが生じ、また従来の自然素材の塗り壁が見直されてきていますが、左官職人さんの数は、高齢化と共にもはや風前のともし火です。
技と経験がモノを言う職人の世界には、だれも見向きもしない時代になりました。
<岡林信康>が『山谷ブルース』でデビューしたのは、高度成長期の始まる1968年でした。
歌詞にある「はたらくおれ達の世の中が きっときっと来るさそのちに」は夢のまた夢になり、職人さんが「その日にゃ泣こうぜ うれし泣き」する日はもはや期待できません。
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Posted at 2014-02-18 03:19
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Posted at 2014-02-18 20:34
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Posted at 2014-02-18 06:18
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Posted at 2014-02-18 20:37
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Posted at 2014-02-18 14:03
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Posted at 2014-02-19 00:10
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Posted at 2014-02-18 14:44
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