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今年の読書(152)『恋都(こと)の狐さん』北夏輝(講談社文庫)

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今年の読書(152)『恋都(こ...
京都を舞台にした小説は多々ありますが、同じ古都でありながら奈良が登場するのは珍しく、<恩田陸>の旅情ミステリーとしての 『まひるの月をおいかけて』 を思い出しておりました。
著者自身が1986年大阪府生まれ、現在奈良女子大の大学院生ということもあり、奈良が舞台なのは納得です。

主人公である「私」は、大阪の実家から奈良にある女子大学に通う2年生ですが、2月3日に行われる二月堂の節分祭の豆まきで、白い狐のお面を付けた着流し姿の男と出会います。
その傍らには、年上であり美人の<揚羽(あげは)>が付き添っていました。

<女子中・高・大>の環境で育ち、彼氏もいない「私」は、奈良の伝統行事に出向くことで二人との付き合いが始まり、やがて仲の良い<揚羽>を気にしながらも<狐面>の彼に思いを寄せていくのですが、<揚羽>の不注意で彼が子供の頃の花火事故で顔に火傷を負ったことを知り、幼馴染の<狐面>と<揚羽>の仲を取り持つことを考え始めます。

20歳の揺れ動く女心を縦糸として、奈良の寺院や街並・伝統行事を散りばめ、淡い青春物語が詰まった一冊として楽しめました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
Commented by birdy
Posted at 2014-12-21 14:26

奈良を舞台には珍しですね、確かに。
国立の女子大は2校しかなくて(お茶大と)、なかなかの秀才ですね。

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2014-12-21 14:29

京都を舞台にしての小説は数多くありますが、奈良は少ないですよね。
歴史を感じさせてくれる古都として、いいところなのですが・・・。

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