今年の読書(3)『中国毒』柴田哲孝(光文社文庫)
Jan
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主人公<間宮>は、警視庁外事情報部国際テロリズム対策課に所属する警視正ですが、警視庁長官暗殺事件の犯人だと思われるテロリスト<毒龍>を追い求めるうちに、厚生労働省特殊疾病対策本部のメンバーが次々に殺される事件が起こります。
メンバーは共に日本において「クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)」の発病率が大都市近辺で以上に増えていることに気が付き厚生労働省に資料を送るのですが、なぜか政府は一般国民に開示しません。
そんな折、自分の母親を14年前に(CJD)で亡くした週刊記者の<奈村由美子>は、独自に連続殺人と(CJD)の関連を追い求め、中国製の食品の中に<クールー>と呼ばれるプリオン体を含んだ<人間の脳や骨髄>が使用されているのではないかと突き詰めていきます。
対中国との政治的取引が絡み、記憶に新しい毒冷凍餃子事件やダイエット食品による下痢事件、鰻のマラカイトグリーンの使用等、冒頭に述べたとおり中国食品の安全性への不信感、またミドリ十字のエイズ問題等の厚生労働省のかわらない役人体質に義憤を感じながら読み終えました。
Posted at 2015-01-04 20:51
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Posted at 2015-01-05 05:30
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