『しずかの朝』小澤征良(新潮文庫)
Mar
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中途半端な気落ちで<しずか>は<小村>との見合いを行い、何回かのデートの途中、彼は踏切事故で無くなってしまいます。
<小村>との付き合いの途中、偶然に横浜の洋館の住む老女<ターニャ>が同居人を求めていることを知り、新たな気持ちで下宿生活を始めるのですが・・・。
小さいころから容姿端麗で、イギリス留学経験もある成績優秀の4歳年上の姉<恭子>は、8歳年上の<英輝>と六本木のマンションに住んでいますが海外出張が多く、これまた精神的に問題を抱えています。
登場する心優しい人物たちを通して<しずか>は、新しい出会いと人生の進む方向を手探りながら何気なくつかみ取ろうとする姿が、淡々と編み込まれていく一冊でした。