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神戸:ファルコンの散歩メモ

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【ミッシング・ソング】ジョン・ル・カレ(光文社文庫)

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【ミッシング・ソング】ジョン・...
『寒い国から帰ってきたスパイ』でデビューしたのが1961年、はや作家歴50年ですが、スパイ小説の第一人者として人気は衰えません。

本書の主人公は<ブルノー・サルヴァドール>、白人宣教師とコンゴの娘との間に生まれた28歳、通称<サルヴォ>というスワヒリ語をはじめアフリカ諸国の通訳を専門にしており、彼の視点から物語が語られていきます。
イギリス政府の秘密会議の通訳者として<サルヴォ>は、国防省の<ミスター・アンダーソン>の命である孤島に出向きますが、そこでの会議はコンゴ民主共和国の平和を目指す会議でしたが、裏側はクーデターを起しコンゴの鉱山資源を手中に入れようとするシンジケートの陰謀が働いていました。

会議が終ると録音テープやメモ帳は破棄されるところ、<サルヴォ>は秘密裏に持ち帰り、政府筋の人物たちに陰謀を伝えますが誰も彼の話を信用しません。

アフリカの患者の通訳で知り会いになったコンゴ出身の看護師の<ハンナ>と恋仲になり、二人して陰謀を阻止しようとするのですが・・・。
東コンゴ情勢を背景に、サスペンスタッチの軽快な展開が繰り広げられる国際陰謀小説が楽しめた一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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