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- 今年の読書(115)『木暮荘物語』三浦しをん(祥伝社文庫)
タイトルにある「木暮荘」は、小田急線の世田谷代田駅から徒歩5分の距離にある木造2階建てのアパートで、築ウン十年のボロアパートです。
全6室のアパートですが、住んでいるのは、1階に大家の70歳を超す<木暮>と飼い犬の<ジョン>、女子大生の<光子>、2階に花屋に勤める26歳の<坂田繭>、サラリーマンの<神崎>の4人です。
音が筒抜けの安普請のアパートを舞台として、死ぬ間際の友人の願望の言葉を聞き、死ぬまでにもう一度セックスをしたいと悩む<小暮>、3年前に分かれた男が突然現れ現在の恋人との奇妙な三角関係で悩む<坂田繭>、複数の男友達が出入りする<光子>、それを2階から覗いている<神崎>等、どこかおかしい住人たちの生活を通して、男と女の性をおおらかに描き切った6篇の連作短篇集でした。
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