陸上自衛官<廻田>三等陸佐は、根室沖に浮かぶ石油掘削基地「TR120」がテロ攻撃を受けたかもしれないということで、悪天候のなか現状に出向きますが、職員全員が無残な死体となっていました。
調査の結果、死体の体内から未知なる「絶対嫌気性桿菌」が発見され、政府は細菌学者の<富樫>を国立感染症研究所に呼び研究をさせますが、かってのライバル<鹿瀬>の陰謀で、研究が出来なくなってしまいます。
感染は一時終結したかのようにみえましたが、今度は北海道東部の街が全滅してしまいます。<廻田>は「どうやって海上から陸地に侵入できたのか?」との疑問を持ち、再度「TR120」に出向き、そこで「シロアリ」を発見、生物学者の<弓削亜紀>の協力で、細菌により「シロアリ」が肉食性に変体したことを突き止めていきます。
東宝にて映画化された 『感染列島』 (封切:2009年1月)の原作として、<吉村達也>著の 『感染列島 パンデミックデイズ』 がありますが、この時の新型ウイルスの宿主は「ダニ」でした。
首相を筆頭に政府役人の危機感のなさと身の保全振りがさもありなんと描かれ、未曾有の出来事に立ち向かう<廻田>たちとの対比が見事で、最後までパンデミックの危機感を感じながら楽しめたバイオサスペンスでした。
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Posted at 2015-11-10 17:01
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Posted at 2015-11-10 17:39
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