ファルコン植物記(1969)<変化朝顔>【雪美人】
Aug
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大名屋敷や寺院で門外不出だった「菊」や「椿」、「撫子」 などと違い、「朝顔」は、江戸の庶民の娯楽として長年発展してきました。
失われた品種も多いのですが、現在でも趣味家や研究会を中心に江戸時代からの品種が、連綿と受け継がれています。
江戸時代を舞台にした小説 『花合せ 濱次お役者双六』<田牧大和> や 『ぬけまいる』<浅井まかて>などには、<変化朝顔>の当時の様子がうまく描かれています。
この白色の【雪美人】、これがヒルガオ科サツマイモ属に属する「アサガオ」なのかと訝る花姿をしています。一見、「カワラナデシコ」 の変種か 「サギソウ」 の変種かと思わせる花弁の形に驚かされますが、これぞ<変化朝顔>という風格を漂わせています。