本日のお茶菓子は、練りきりの季節の和菓子です。
四季を感じさせてくれる和菓子として、この時期とすれば。「梅」・「桃」・「桜」ですがどれもバラ科の植物ということで、よく似た花姿をしていますが、おそらく「桃の花」をイメージしていると見立てました。
枝に咲く花姿としては、一か所に固まって咲いているのが「桜」で、一つののところから2個咲いているのが「桃」、梅は一つのところから一輪だけつけています。
サクランボを見れば一目瞭然ですが、花枝の一番長いのが「桜」です。
また、「桜」の花弁には先に切れ込みがあり、「桃」は尖り気味で、「梅」は丸みを帯びています。
この和菓子が「桃」だという決定打は、「梅」や「桜」は花後に「葉」が出ますが、「桃」は花と同時に「葉」が出ます。
桃色で巻かれた一枚もので5枚の花弁を表し、雄蕊の黄色と緑の小さな「葉」の飾りが印象的な意匠でした。
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