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- 今年の読書(42)『院内刑事ブラック・メディスン』濱嘉之(講談社α文庫)
第1作目の 『院内刑事(デカ)』 を読み終えたときに、この魅力的な主人公はシリーズになるなと予感したとおり、第2作目が本書です。
病院内に起こるあらゆるトラブルに対して、対処するのが、元公安部総務課出身の<広瀬知剛>です。病院に常駐し、モンスターペイシェント・院内暴力・暴力団関係者の対処等に的確に対応してゆく姿が、描かれていきます。
今回は、連作短編形式で、さまざまなトラブル処置をしながら、ジェネリック薬品に関する闇取引をあらわにし、北朝鮮や中国との関係も絡めながら、元公安部出身の著者らしく、リアリティー感あふれる国際情勢の現状が盛り込まれています。
このあたりの構成は、 <警視庁公安部・青山望>シリーズ に共通しているところです。
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