土星を取り巻く大きな環は、あと1億年もたたないうちに消滅してしまうかもしれなと、米航空宇宙局(NASA)の研究チームがこのほど、探査機「カッシーニ」の観測などをもとに、発表しています。
土星の環は主に水と氷でできています。(NASA)の観測によりますと、この環は土星の重力によって分解されつつあり、「環の雨」となって土星の表面に降り注いでいるといいます。
土星の環から降り注ぐ雨は、オリンピック用のプールが30分でいっぱいになるほどの量に相当すると研究チームは推測。それだけでもあと3億年で環が消滅する計算ですが、それに加えて「カッシーニ」が環から土星の赤道に降り注ぐ物質を測定した結果、環に残された寿命は1億年に満たないと思われることが分析されています。
土星の環については、土星や太陽系が誕生したのと同じ40億年前ごろに形成されたという説もあります。
だが今回の研究では、環が形成されてからまだ1億年も経っていないという説を取り、現在は「中年期」にあると推測。(NASA)研究チームでは、「我々は土星の環が見られる時代に存在していて幸運だった」述べています。
「もしも環が一時的な現象だとすると、今は小さな環しかもたない木星や天王星や海王星にも、かつては巨大な環があったのかもしれない」と推測しています。
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Posted at 2018-12-20 00:28
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Posted at 2018-12-20 00:36
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