阪急電鉄の中づり広告が批判を呼んでいます。働く人への啓蒙メッセージを掲載したものですが、「時代にそぐわない」「不愉快だ」といった声が多く寄せられ、阪急電鉄は10日で広告をとりやめることを決めています。
問題視された広告は、阪急電鉄が神戸線など3線で各1編成の車両を「はたらく言葉たち」という書籍から抜粋したメッセージ広告で埋めた「ハタコトレイン」。阪急電鉄と、同著を発行したコンサルティング会社・パラドックスの共同広告事業です。1~8両目の車両すべての中づり広告が「毎月50万円もらって毎日生きがいのない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。 研究機関研究者80代」「私たちの目的は、お金を集めることじゃない。地球上で、いちばんたくさんのありがとうを集めることだ。 外食チェーン経営者40代」などの文章で埋められていました。
給料よりやりがいを重視しようという趣旨のものが多く、乗客らから「30万円という例示があるが、私の給料はそんなに高くない」「やりがいと生きがいを前面に出していて不愉快」「時代にそぐわない」といった批判が阪急電鉄に多く寄せられました。
多くの労働者の収入は30万円もなく、あらゆる人が利用する公共交通機関に掲載する文章としてはセンスが悪い広告だと指摘されても仕方ないでしょう。阪急は沿線に裕福な人が多いイメージもあり、高所得者層しか見えていなかったのかもしれませんが、最低賃金に近い給与で働く人も多く利用している公共機関の広告としては不適切だと指摘されても仕方ない文章だと思います。
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Posted at 2019-06-11 05:08
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Posted at 2019-06-11 13:38
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