イメージ図(画像:静岡大学工学部機械工学科)
地球と宇宙ステーションを結ぶ宇宙エレベーターを研究している静岡大工学部機械工学科の<能見公博>教授たちは、超小型衛星「STARS-Me2」を2020年度に打ち上げ、世界初の宇宙空間で昇降機を動かす実験を実施する、と発表しています。
「宇宙エレベーター」は宇宙ステーションと地上をケーブルで結び、昇降機を上下させ、物や人を運ぶ構想。実現には長さが約十万キロの耐久力に優れたケーブルが必要とされています。大学や企業の研究者が実現に向けて研究しています。
今回の実験は、重さ一・三キロ、一辺十センチの立方体から三・五メートルのスチール製のケーブルを伸ばし、縦、横、高さとも数センチの昇降機を動かします。小規模ながら、実現すれば宇宙空間での昇降機の移動は世界初となります。
2019年度内に衛星を完成させ、一般公募で愛称を募集します。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の安全審査を経た後、2020年度下半期にロケットで国際宇宙ステーション(ISS)に運び、さらに一カ月ほどで宇宙に放出します。
静岡ダウ学は2018年9月に、同様の実験を目的に超小型衛星「STARS-Me(愛称てんりゅう)」を打ち上げましたが、宇宙に放出した後、台風24号で大学敷地内のアンテナが壊れるなどして交信ができず、実験ができませんでした。
今回は愛知県碧南市の金属メーカー「石敏鐡工」に依頼し、衛星の耐久性を上げて軽くしています。アンテナの強度を高めるなどし、より成功率を高めて再挑戦します。
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