本日は「宇宙からの警告の日」
Jan
27
1986年(昭和61年)のこの日、アメリカ・フロリダ州ケープカナべラルのケネディー宇宙センターからNASAが開発した25機目のスペースシャトル・チャレンジャーが打ち上げられ、発射73秒後に爆発し、乗組員7人全員が死亡しました。世界中にテレビ中継されている最中の出来事でした。
作家<大江健三郎>は、核で汚染された地球を離れ、一部の選ばれし者が別の惑星へ移住、そこには入ると若返る不思議な塔「治療塔」がある、という設定の『治療塔』(1990年5月24日・岩波書店刊)の中でこの事故を「宇宙意志からの警告」と表現したことに由来しています
乗組員の7人の中には一般人から選ばれた教師<クリスタ・マコーリフ>さんや初のアジア系飛行士(ハワイ出身の日系人<エリソン・オニズカ>さんも含まれていました。打ち上げが成功していたら<クリスタ>さんが宇宙からの初めての授業を生中継する計画になっていました。
事件を原因事故調査委員会が調べた結果破損した部分から漏れたガスなどが原因で爆発を引き起こしたとされていますが、事実は今でもわかっておらず、様々な憶測が飛び交いました。「宇宙からの警告の日」というのは「人類はこれ以上宇宙に干渉するな」というメッセージではないかという憶測もわずかに納得できるような気もします。