<小杉健治>の弁護士「鶴見京介」を主人公とするシリーズも『生還』(2019年4月19日集英社文庫刊)に次いで、本書で11作目になりました。
表紙カバーのお遍路さんの姿とタイトル『結願』の通り、冒頭では、「鶴見」が高松弁護士界の「津野達夫」と一番札所に参拝、途中「無罪の神様」といわれた「浦松卓司」と遭遇するのですが、妻を亡くしたことで弁護士業を引退しての遍路巡りと思われたのですが、のちに大きな伏線となってきます。
「鶴見」は、妹「加奈」を自殺に追いやった元恋人「河原真二」を視察した容疑で逮捕された兄の「大峰」和人」の弁護人となります。当初「大峰」は殺人を否認していましたが、アリバイがなく、自白するのですが、「大峰」は調査を進める過程で、「河原」が以前にも恋人を毒殺した容疑で無罪になっている過去に不審をいだき、当時裁判記録を読み込み、関係者を探し出し真実を解き明かしていくのですが、「河原」の無罪を勝ち取ったのが、「浦浦」弁護士でした。
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